2013年11月5日から、信用取引の空売り規制が緩和されます。
今回の空売り規制緩和については、auカブコム証券がかなり分かりやすく解説してくれています。興味がある方は、下記リンク先をクリックしてください。
- 11月5日(火)信用空売り規制が改正されます – auカブコム証券のウェブサイト
現在、空売り(信用新規建て注文)においては、50単元超の売買について、直近公表価格以下の価格(ダウンティック)での発注が禁止されてます。しかし、2013年11月5日からは一部の銘柄※を除いて、ダウンティックでも50単元超の空売りが可能になる予定です。
- ※一部のトリガー抵触銘柄(当日基準値段から10%以上下落した銘柄)は、11月5日以降も「ダウンティックでも50単元超の売買ができない」予定です。
以下、auカブコム証券のウェブサイトから抜粋した画像です。
▼2013年11月4日までの空売りの価格規制
↑この画像では、左がアップティック(価格が上昇局面)の状態を示しています。また、右がダウンティック(価格が下落局面)の状態を示しています。
▼空売りの価格規制改正後 (2013年11月5日より)
↑画像を見てもらえると分かると思いますが、株価が下落した局面でも、50株以上の空売り可となる予定です。
なお、アップティックとダウンティックという用語の詳細について知りたい方は、下記リンク先のエイチ・エス証券のウェブサイトをクリックしてください。分かりやすい解説があります。
信用取引ルール – 空売り価格規制について – エイチ・エス証券のウェブサイト
▼空売り規制緩和についての雑感
2013年11月5日から空売り規制が緩和されるので、個人投資家としては、今までより空売りがしやすくなるでしょう。信用売りの利便性向上という点は、素直に歓迎したいと思います。
ただ、規制緩和により外資系証券会社などの機関投資家が、日本の株式市場に参入するケースが増えそうです。機関投資家が増えると、コンピューターを駆使し1秒間に何度も注文を繰り返す超高速売買が増加すると思われます。
こうしたシステムトレードを駆使した高速売買は、株式市場に急激な値動きを発生させる一因となっていて、過度な高速売買が暴騰や暴落を誘発させることがあります。ただし、システムトレードがあるおかげで株式の流動性(取引量)が増しているという側面もあり、システムトレードは功罪相半ばする存在といえるでしょう。
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