楽天証券にはマーケットスピードという株取引と日経225先物取引に対応したトレーディングツールがあります。
マーケットスピードはジェイコム20億男B・N・F氏が愛用しているトレーディングソフトとして有名です。
また、資産100億円トレーダーのcis氏もマーケットスピードを利用しています。
さて、楽天証券がトレーディングツールマーケットスピードの最新版であるバージョン12を、2013年10月5日にリリースしました。
バージョン12では、株式取引において、下記の二つの発注方法が新たに搭載されます。
- 「武蔵」・・・板発注機能のことです。詳細はこちら→楽天証券による武蔵の説明書【PDF】
- 「エクスプレス注文」・・・ワンクリック注文です。FX取引におけるストリーミング注文に似ている発注方法です。詳細はこちら→楽天証券によるエクスプレス注文の説明書【PDF】
1の板発注機能についてですが、まずは下記の画像を見てください。
↓クリックで拡大可能です
1の板発注機能についてですが、板(気配値)を表示させ、「注文数量が書かれたパネル」をマウスで気配値の横にドラッグ&ドロップすることで、素早い注文ができる機能です。
板発注機能は、SBIネオトレード証券のトレーディングツールlivestarR(ダウンロード版)などでも使えます。
最近は、板発注機能を導入している証券会社はそこそこあります。
2 エクスプレス注文について
2のエクスプレス注文ですが、これはFX取引をやったことがある方には説明しやすい発注方法です。エクスプレス注文は、FX取引におけるストリーミング注文によく似ています。
↓エクスプレス注文の説明。クリックで拡大可能です
FXにおけるストリーミング注文とは、リアルタイムで提示されている価格をクリックし、その瞬間での価格で取引をおこなう注文です。素早い注文ができます。
ストリーミング注文について詳しく知りたい方は、下記リンク先をクリックしてください。
ストリーミング注文は、FX業界ではかなり採用している会社が多い注文方法になります。しかし、証券業界では導入している会社はまだ少ないです。
ネット証券業界では、松井証券が一日信用取引というサービスにおいて、ストリーミング注文と類似の発注方法である「2WAYスピード注文」を採用しています。
なお、楽天証券のエクスプレス注文は、現物株取引には対応せず、信用取引のみに対応しています。
以下、楽天証券のウェブサイトからの抜粋です。
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マーケットスピード最新バージョン リリース
「マーケットスピード」の注文機能が、さらにパワーアップ!ネット証券初の注文機能を備えた最新バージョン「マーケットスピード バージョン12.0」を2013年9月22日(日・予定)にリリースいたします。
新たに追加する注文機能は2種類。
お客様からのご要望の多かった板発注機能、その名も「武蔵」。
国内株式の発注機能としては、ネット証券初となるワンクリック注文「エクスプレス注文」。
マーケットスピードの強みであるリアルタイムでのスピーディな取引機能をさらに拡充いたします。 新機能の詳細は、随時お知らせいたします。
また、新バージョンのリリースに先駆けて、「マーケットスピードバージョン12.0評価版」のモニターを募集いたします。
モニターの方には、2013年9月18日(水)から、いち早くマーケットスピードの最新版を体験していただけます。
さらに、もっと早く機能を体験なさりたい方に!
2013年9月1日(日)に開催する「マーケットスピードセミナーin広島」で新機能の全容をご紹介いたします。当日は、デモ機を使って直接操作をお試しいただけます。
パワーアップした新機能を、ぜひ体感してください。
最新バージョン新機能のご紹介
↓クリックで拡大可能
※ 画面は開発中のものです。
※ 画面は開発中のものです。
頻繁に取引する銘柄を並べて、値段が変動した瞬間に価格をクリックのみで注文。
株価ボードのように利用いただけます。
もちろん、「武蔵」「エクスプレス」はマイページへの登録も可能です。
日中のランキングをにらみながら、「エクスプレス注文」を利用して信用取引で高速売買。
▼注文機能比較
武蔵 エクスプレス注文対象商品・取引種別 国内株式(現物・信用) 国内株式(信用のみ) 取引チャネル マーケットスピード マーケットスピード 注文形態 成行・指値・逆指値 成行・指値 執行条件 本日中・今週中・寄付・引け・不成 IOC(※)
IOC注文とは?
IOC注文 (Immediate or Cancel order)
IOC注文とは、指定した値段かそれよりも有利な値段で、即時に一部あるいは全数量を約定させ、成立しなかった注文数量を失効させる条件付注文です。
IOC注文のメリット
価格が激しく動いているときに、未約定分の注文が約定してしまうリスクが回避できます。瞬時に変化する現在のマーケットにおいては、発注後の状況変化に即座に対応し「注文を取り消したい」と思っても間に合わない場合がありますが、このIOC注文を活用すれば、自分の意図どおりに約定できなかった注文は自動的にキャンセルされる仕組みですので、そういったリスクを回避した発注が行えます。たとえば、「(板を見て)買い注文を出したが、わずかの差で約定せず、その直後に価格が急変し、自分の想定とは異なる状況になったので、急いで未約定分を取り消そうとしたものの間に合わずに約定してしまった」といったリスクがなくなります。
※ IOC注文は、エクスプレス注文の標準執行条件です。通常のマーケットスピードの注文画面からは、選択することができません。
~~~以上、楽天証券のウェブサイトからの抜粋~~~
2013年の1月に、信用取引の証拠金規制が緩和されました。
信用取引のルールが緩くなったので、今年は去年より、国内の株式市場全体の売買高が増えています。
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株式市場が活況になったので、証券会社も信用取引を行う個人投資家を取り込みたいのでしょう。今回の楽天証券のようにトレーディングツールや発注機能を改善する動きが、SBIネオトレード証券や松井証券など他社にも広がっています。
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