板（気配値）とは　【株式用語解説】

祐作：先輩、板ってなんですか？

兜：ふむ、板とは「コンピュータ画面上に表示される銘柄・値段ごとの売買の注文状況を示した情報のこと」だな。下のような感じで画面に映される。

祐作：これは、どういう状況なんですか？

兜：これは、99円と100円で値段がもみあっている状態だな。例えば、君がここで「100円で10株買い」の指値注文をいれて、君以外に買い注文をいれる人がいなければ、注文が全て約定する（売買が全部成立する）。

祐作：はあ。

兜：仮に、「成行注文で11株買い」の発注をして、君以外に買い注文をいれる人がいなければ、「100円で10株が売買成立。101円で1株が売買成立」だ。

祐作：ということは、「売気配株数」とか「買気配株数」というは、まだ売買が成立していない注文のことを表しているんですね。

兜：そういうことだ。その「約定していない注文で、約定の優先率が高い注文」のことを気配(けはい)というんだ。

祐作：上の表でいうと、どれですか？

兜：99円と100円が気配だな。99円が「買い気配」、100円が「売り気配」ということになる。

祐作：こういった板情報はどうやったら見ることができるんですか？

兜：大手のネット証券会社なら普通、証券取引口座にログインすると、見ることができるよ。ただし、リアルタイムの気配値を見ようと思ったらトレーディングツールを使う必要があるけど。

祐作：トレーディングツールですか。

兜：楽天証券のマーケットスピードやSBI証券のHYPER SBIといったパソコン用の株取引ツール（ソフト）を使えば、取引時間中のリアルタイムな気配を見ることができるぞ。特に楽天証券のマーケットスピードは動作が軽くておすすめだ。

また、最近は「iPhone」や「Android搭載のスマートフォン」に対応したトレーディングアプリも、たくさんある。

祐作：なるほど、トレーディングツールを使ってリアルタイムの気配を見てみたくなりました。

兜：リアルタイムの気配値を見たことがないなら、絶対に見ておいた方がいいよ。「株価というものは、こうやって決まっていくんだ」って感覚的にわかるようになる。

私はサラリーマン時代に、有給休暇をとって初めてリアルタイムトレーディングツールを使ったとき衝撃を覚えたよ。「専業トレーダーはこんな板情報を見ながらトレードしてるのか！」って。

板情報を見ることができない会社勤めの自分が短期トレードで勝てるわけがないと思った。
だから、君も安易にデイトレードに走る前に、リアルタイムの板は一回見ておくべきだね。

あと、板のことを「板情報」や「気配値」と呼ぶことがあるから、覚えておくといいさ。

▼参考

▼刻一刻と変動しているリアルタイム株価の例

IPO ピーエスシー IPO勝ち組ドットコム

↑楽天証券のマーケットスピードで気配値（板）を閲覧したもの

▼iPhone用のトレードツール

▼Android用のトレードツール

▼iPad用のトレードツール