WealthNavi(ウェルスナビ)という個人に資産運用サービスを提供している会社があります。
ウェルスナビで口座を開設し、個人がその口座に30万円以上の入金を行うと、ウェルスナビのコンピューターが投資信託を選んで自動的に運用してくれます。
世界のETF(上場投資信託)を買付することで、国際分散投資を個人投資家の代わりに行ってくれます。
その運用先のETFを選ぶのは人間ではなく、コンピューターです。プログラムが組み込まれたコンピューターにより資産が自動的に運用されるため、いったん入金してしまえば、ユーザーは手間がかからないわけです。
こういったコンピューターによる資産の自動運用サービスは、ロボアドバイザーと呼ばれています。
WealthNavi(ウェルスナビ)は手数料が預かり資産の評価額に対し、1%(年率、消費税別)となっており、なかなか手数料は高くなっています。しかし、「いったん入金してしまえば運用はかなり楽」という噂を聞き、私は口座を開設してみました。
口座に301000円の入金を行い、約3ヶ月、運用といいますか口座に入金した資金を放置してみた結果を報告します。2017年5月29日に入金を行い、9月5日時点で資産がどうなったか、お伝えします。
まず、結果の数値からご覧ください。
2017年5月29日 | 9月5日 | ||
日本円での総資産額 | 301,000円 | → | 305,338円 |
米ドル換算 | 2,706.10米ドル | → | 2,785.95米ドル |
以下、運用結果の詳細をお伝えします。
▼約30万円をウェルスナビで約3ヶ月間 運用した結果
まず、2017年5月29日に、みずほ銀行のオンラインバンキングサービスを使って、301000円の資金を口座に入金しました。みずほのネットバンキングを使えば入金に手数料はかかりません。
他にも、三菱東京UFJ銀行・住信SBIネット銀行・三井住友銀行でインターネットバンキングを使っている人は、手数料無料で入金可能です。
↓301000円を入金したところ、最初の米ドル換算の資産評価額は2706.1米ドルでした。
また、今後の積立投資はなしで、25年後の資産の目標を60万円としたところ、リスク許容度は5段階で真ん中の3になり、達成する可能性は57%と表示されました。
↓入金をして放置していると、ロボット(コンピューター)が自動的にETFを買付してくれました。
これは、ETFを買い付けした初日の資産評価額です。総資産額は301,173円でした。現金10642円を残して、他はETFの買付に資金が使われています
↓上の画像と同日の総資産額を米ドル換算した画面です。総資産額が2714,03米ドルとなっていました。
↓2017年9月5日の22時時点の総資産額の画面です。これは日本円での評価額ですが、総資産額が305,338円に増加しています。
↓米ドル換算した場合の 2017年9月5日22時時点の総資産額の画面です。ドルベースで見ても、総資産額が増加しています。
↓ETFを買付したことにより、どれくらい分配金がもらえたか知りたい方は、下記の二つの画像をご覧ください
↓分配金の取得履歴 その2です
約3ヶ月間で私の場合、分配金は合計で1323円もらえました。その間、手数料は合計で792円かかっています。今のところ手数料より、もらえる分配金の方が大きいです。
ちなみに、「日本円/米ドル」の為替相場ですが、2017年5月31日時点では1米ドルあたり110円97銭でした。
これが9月5日の午前1時には1米ドルあたり109円60銭になっていました。この間、1米ドルあたり1円37銭の円高ドル安になったわけです。
WealthNavi(ウェルスナビ)では通常、米国株の株価に連動するETFのVTIを買うため、円高ドル安は不利な状況です。VTIを買うことにより間接的に米国株を買っているので。
しかし、それにも関わらず総資産額が増加しているのは、米国株式市場が好調なためでした。為替の不利な状況を、米国株の株高が上回ったわけです。
筆者の資産額 | 2017年5月29日 | 9月5日 | |
日本円での総資産額 | 301,000円 | → | 305,338円 |
米ドル換算 | 2,706.10米ドル | → | 2,785.95米ドル |
▼参考 過去の相場の状況
項目 | 2017年5月31日 | 9月5日 | |
日経平均株価 | 19,650円 | → | 19,385円 |
ニューヨーク・ダウ |
21,029ドル (5月30日米国東部標準日付) |
→ |
21,987ドル (9月1日時点。※9月4日が休場だっため) |
日本円/米ドル | 110円97銭 | → | 1米ドルあたり109円60銭 |
▼雑感
噂で聞いていたとおり、WealthNavi(ウェルスナビ)での資産運用は手間がかからないものでした。今のところ手数料以上の分配金がもらえていて損はしていないので、このままほったらかして様子を見てみます。