レバレッジ効果とは (株式用語解説)

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レバレッジ効果 [読み:ればれっじこうか] [英語名:Leverage effect]

祐作:先輩、レバレッジ効果ってなんですか?

兜:ふむ、レバレッジ効果とは、「借金をすることによって自己資金だけの場合の何倍もの収益が狙える効果のこと」だな。

祐作:え?! 借金をすると、何倍もの収益が狙えるんですか?

兜:まあ、落ち着け。 株取引の場合、信用取引を使うと、証券会社に現金や株券を担保としておさめることになるので、証券会社から借金ができて手持ち資金以上の買い注文を入れられる。普通の証券会社なら最大で現金の約3倍の買いを入れることができる。

これを、てこの原理になぞらえて「レバレッジ効果」という(レバレッジとは英語でテコの効果のことを指す)。株の信用取引でレバレッジを限界まで効かせると、勝てば利益が3倍だけど、負ければ損失が3倍になる。

祐作:あら、損失のリスクも3倍になるわけですか。具体的に教えてもらえますか?

兜:そうだな。例えば、現金100万円を持っているAさんがいたとする。Aさんが、信用取引を使って100万円の銘柄を3株買った。その株が110万円になったとすると利益は(110-100)×3=30万円だ。手元には130万円が残る。

しかし、90万円になったとすると、損失は(90-100)×3=-30万円だ。手元には、70万円しか残らないことになる。株価が10%上下しただけなのに、金額の増減は激しい。

祐作:はあ、それはすごいですね。

兜:借金をしてレバレッジを効かせると、ハイリスクハイリターンになるわけだな。レバレッジを効かすことは「諸刃の剣」といえるから、慎重に行ってくれ。

なお、日本国内において、レバレッジを効かせることが可能な取引を挙げておくよ↓

▼日本の業者でレバレッジを効かせることが可能が金融商品の一例

金融商品
最大レバレッジ
日本株式の信用取引
約3倍
一般的な業者で20倍~25倍程度
個人投資家向けのFXサービス
25倍

▼追記 : 蛇足

Yahoo!ファイナンスの株式掲示板や 2ちゃんねるの「株式スレッド」などでは、レバレッジのことを「界王拳」と呼ぶことがあります。

界王拳とは、漫画家・鳥山明氏の代表作である『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空が使う必殺技の一つです。

界王拳を使用すると、界王拳の倍数と同じだけ戦闘力が上昇します。 しかし、あまりにも強力な界王拳は体への負担が大きく、使用後は全身に激痛が走ってしまうため長続きしません。

この「攻撃力は増すが、自分の体へのリスクも大きい」様子が「レバレッジを使った信用取引」に似ているため、2ちゃんねるなどでレバレッジが界王拳と呼ばれることがあります。

▼参考リンク

界王拳とは (カイオウケンとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

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