会社四季報とは (株式用語解説)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

会社四季報 [読み:かいしゃしきほう]

祐作:先輩、会社四季報とはなんですか?

兜:ふむ、会社四季報とは、東洋経済新報社が出版している全上場銘柄を完全網羅した企業情報のハンドブックだな。会社辞典といってもいい。

祐作:会社辞典ですか。

兜:会社四季報には、上場銘柄の最近の近況に関するコメント、株主構成、財務データや財務指標、業績推移や今期と来期の業績予想などが掲載されている。一ページに2社ずつ、全部で3500銘柄以上の企業情報が載っている。だから、辞書みたいに使えるんだ。

祐作:どんな情報が載っているかもう少し詳しく教えてもらえますか。

兜:以下のような情報が載っているよ。

  1. チャート(株価の動きを過去4年くらいで見ることがでる)
  2. 証券コード (会社の出席番号のようなもの)
  3. 決算の時期 (本決算が行われる月)
  4. 特色 (基本的な事業内容と業界内での地位などが簡潔に記されている)
  5. 連結事業・単独事業 (会社の売上に占める部門別の割合)
  6. 本文 (会社四季報の記者が取材で得た情報)
  7. 資本金 (株主が出資している総額)
  8. 総資産 (会社の持っている財産の総額)
  9. 有利子負債 (会社の抱える借金)
  10. キャッシュフロー (資金の流れ)
  11. 株主 (大株主等の状況)
  12. PER (株価の割高感をあらわす指標)
  13. ROE (どれくらい資金を有効に利用できているかをあらわす指標)
  14. 業績 (会社の業績)

祐作:すごい情報量ですね。

兜:でも、一社が2分の1ページにまとまってるんだな。コンパクトで見やすいよ。企業の決算書を見ない人は、最悪でも四季報に目は通すべきだね。

祐作:見た方がいいですか?

兜:そりゃ、読んだ方がいいよ。決算書を読んでいる人でも会社四季報は読んだ方がいいくらいだもの。株式投資人口の中で四季報を読んでいる人間の割合はかなり高いはずだ。四季報が発売された翌日、いいコメントが載っている銘柄の中から株価が急上昇するものがあるくらいだからね。

祐作:そうなんですか。

兜:俗に「四季報相場」というやつだな。あと、企業が業績予想を発表したときに四季報の業績予想より発表内容の方がいいと株価が上がり、悪いと株価が下がる傾向がある。それくらいスタンダードなんだな。

祐作:それくらい影響力があるんだったら、発売されたらすぐ買った方がいいですね。

兜:そうだな。年間購読の申込をすると、地域によっては発売日より一日早く家に届くから、他の個人投資家より有利になるよ。

祐作:あ、そうなんですか。

兜:あと、会社四季報を買い逃したら、ネット証券会社のウェブサイトで四季報のデータをみるといい。以下、会社四季報のデータを無料で見ることができるネット証券会社の一覧だ。

  1. 楽天証券
  2. GMOクリック証券
  3. SMBC日興証券
  4. auカブコム証券
  5. マネックス証券
  6. SBI証券
  7. リテラ・クレア証券

こういった情報を利用として、四季報を株式投資に役立ててくれ。 あと、ネット通販で四季報を買いたい場合は、下記のようなサイトがあるよ。

amazonで会社四季報を探す

▼関連記事

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする