プチ株 [読み: ぷちかぶ]
祐作:先輩、プチ株ってなんですか?
兜:ふむ、プチ株というとauカブコム証券の単元未満株取引の商品名だな。
祐作:単元未満株取引?
兜:単元未満株とは、証券取引所で決められた最低取引単位(1単元)に満たない株のことだ。通常、単元未満株(端株)は取引できない。しかし、その単元未満株を取引できるようにした金融商品がプチ株だ。
任天堂の株を例に挙げよう。任天堂株は、通常1単元100株からしか売買できない。プチ株なら、1株から売買できる。任天堂の株価が仮に1万円だとすると、通常1単元が100株なので買付けに100万円の資金が必要だ。しかし、プチ株なら1株1万円から買うことができる。
祐作:はあ、それは便利ですね。でも、デメリットもあるんじゃないですか?
兜:そのとおりだ。デメリットは大きくいって3つある。「手数料が高いこと」、「約定の時間帯が限られていること」、「指値が使えず成行注文しかできないこと」だ。
祐作:手数料が高いんですか。
兜:手数料は、「約定代金2万円まで105円、
以降約定代金1万円増加まで毎に70円加算」となっている。
祐作:なるほど。では、「約定の時間帯が限られている」というのはどういうことですか?
兜:注文が約定するタイミングが、下記のようになっているんだ。
市場
|
注文約定のタイミング |
東証・大証・名証・福証・札証・ジャスダックでのプチ株の注文 | 前場の始値、もしくは後場の始値 |
つまり、始値でしか売買できないってことだな。価格はこちらから指定することはできない。指値が使えず、成行注文になるってことさ。
祐作:はあ、それは不便ですね。他に注意点はありますか?
兜:プチ株は単元未満株を売買するサービスだから、1単元が1株の銘柄には適用できない。さすがに0.1株とかの売買はできないんだ。例を挙げると楽天株とか。
祐作:なるほど。では、プチ株はどんな人が買うべき商品なんでしょうか?
兜:まずは予算10万円位で株を始めてみたいって人だろうね。あと、手数料が高いから短期投資家には向かない。長期投資家向きだな。
ちなみにプチ株のように単元未満株を売買できるサービスとしては、マネックス証券の株式ミニ投資(ミニ株)やSBI証券のS株があるから、そっちも研究してみるといいさ。