9月26日、電子部品・半導体製造装置の製造・販売の プロデュース 【JASDAQ:6263】が新潟地裁に民事再生手続開始の申立てを行い受理されたと発表しました。いわゆる倒産です。負債は約73億円です。
これを受け、ジャスダック証券取引所はプロデュース株を10月27日付で上場廃止にすると発表しました。
以下、帝国データバンクのウェブサイトからの抜粋です。
電子部品・半導体製造装置の製造・販売
ジャスダック上場
株式会社プロデュース
民事再生法の適用を申請
負債73億8400万円TDB企業コード:350043971
「新潟」 (株)プロデュース(資本金33億7459万円、新潟県長岡市寺島町308-12、代表中井裕正氏、従業員295名)は、9月26日に新潟地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。
~~~中略~~~
当社は、1992年(平成4年)6月に設立された電子部品製造装置、半導体製造装置、産業機械などの設計・製造業者。近年は特に三次元立体塗布の技術を活用した装置の開発・製造(3Dアプリケーション事業)に注力。同部門の国内向け需要が堅調に推移したことで、2003年6月期に約10億円であった年売上高は2008年6月期には約163億6600万円にまで伸長(会社公表による)。2005年にジャスダック上場を果たし、本社のほか、東京、埼玉、愛知、長野、秋田などに事業所を展開していた。
こうしたなか、9月18日に証券取引等監視委員会から架空循環取引を繰り返し、売り上げを水増ししていたとして、金融商品取引法(虚偽有価証券報告書提出罪)違反等の疑いで強制捜査を受け、信用が著しく低下。このため、9月22日開催の臨時取締役会で佐藤英児前社長を解任することを決議、中井氏を新社長に選任、新体制で事態解明と立て直しを目指していたが、9月30日の借入金返済が困難となり、今回の措置となった。
さて、私は上場企業が倒産すると、必ず会社四季報を見ることにしています。「会社四季報で倒産した企業のページを見ること」を何回も繰り返していくうちに、どういった財務内容の企業が危ないのか感覚的に判ってくるからです。
といっても、プロデュースの場合は、循環取引を利用した粉飾決算を行っていたわけですから、四季報を見たくらいでは倒産は予想できませんでしたね。四季報を見ても、営業キャッシュフローが23億円のマイナスくらいしか悪い部分は見当たりません。
今年倒産した上場企業の中では、同じく粉飾決算を行っていたアリサカと同じくらい倒産を予想するのが難しかったように思われます。
なお、今年倒産した上場企業は、下記の19社です。
- グレース ※
- レイコフ ※
- ニイウスコー
- アリサカ
- トスコ
- スルガコーポレーション ※
- 真柄建設 ※
- エー・エス・アイ(株) (旧・(株)アスキーソリューションズ
- キョーエイ産業 ※
- ゼファー ※
- 三平建設※
- アーバンコーポレーション※
- 創建ホームズ※
- トランスデジタル
- Human21※
- リプラス※
- ジェネシス・テクノロジー
- シーズクリエイト※
- プロデュース
※をつけた会社は不動産関連企業です。
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