GSユアサの株価がストップ安、子会社で循環取引が発覚

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9月22日、鉛蓄電池シェア国内トップのジーエス・ユアサ コーポレーション 【東証1部:6674】の株価が前日比-100円 (-18.98%)の終値427円と下落しました。子会社による循環取引が発覚し、ストップ安となりました。

以下、毎日新聞のウェブサイトからの抜粋です。

架空循環取引:GSユアサ子会社、社員が取引か 75億円回収困難

施設照明器具製造・販売「ジーエス・ユアサライティング」(GYL、前野秀行社長、京都市南区)千葉営業所(千葉市中央区)の所長(58)=19日付で総務部=が複数の取引先との間で、商品を売買したように装う架空循環取引を繰り返し、約75億円が回収困難になっていることが分かった。親会社の自動車バッテリー国内最大手「ジーエス・ユアサコーポレーション」(GSユアサ、京都市)が19日発表した。

 同社は弁護士などからなる外部調査委員会を設置。元所長が個人的に利益を得ていないかを含め、全容解明を図る。GSユアサによると、架空取引に使われたのは主に照明器具に用いるアルミ製ポール。04年に設立されたGYLの各年度の売上高は153億~175億円で元所長を含め社員3人の千葉営業所が約半分を稼ぎ出した計算になっていた。ほとんどが架空取引による売り上げとみられ・・・

また、9月22日、電極塗布装置と計測装置メーカーのプロデュース 【JASDAQ:6263】にも循環取引の疑惑が発生し、株価は前日比-50,000 (-15.20%)の終値279,000円とストップ安となっています。

以下、毎日新聞のウェブサイトからの抜粋です。

循環取引:新潟の機械メーカー、粉飾か 監視委が強制調査

ジャスダック上場で新潟県長岡市の機械メーカー「プロデュース」が売り上げ数十億円を水増しした疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで、本社や営業所などを強制調査していたことが分かった。証券監視委は佐藤英児社長(40)ら経営陣が主導した疑いがあるとみて、刑事告発を視野に調査を進める。

 調べなどによると、同社は05年6月期ごろから、複数の企業間で製品を売買したように偽る循環取引を行い、水増しした売り上げを記載した有価証券報告書を関東財務局に提出した疑い。各期の売り上げは05年6月期約31億円▽06年6月期約58億円▽07年6月期約97億円だったが、総額数十億円が架空だった疑いがある。

 07年12月には、同年6月期有報に基づき、新株を発行して約37億円を投資家から集めており、違法な増資だった疑いが・・・

GSユアサは売上高3100億円に対して、循環取引の規模が数十億円ですから、循環取引の金額がこれ以上膨らまなければ倒産するようなことはないでしょう。

しかし、プロデュースの方は、売上高163億円に対して循環取引の規模が数十億円ですから、経営に支障をきたす可能性があるかもしれません。

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