口数指定とは 金額指定とは 【投資信託用語解説】

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  • 口数指定 [読み:くちすうしてい]
  • 金額指定 [読み:きんがくしてい]

祐作:先輩、投資信託を買うときは「口数指定」と「金額指定」の二つの注文方法があると、証券会社の人から聞いたんですが、違いを教えてもらえませんか?

兜:なるほど。では、その前に、投資信託の「基準価額」について説明しておこう。投資信託は毎日価格が変動する。株式は株価と呼ぶけど、投資信託は基準価額という。

この基準価額は、通常、投資信託の10,000口あたりの値段を表す。

なので、投資信託の購入金額は「購入金額=口数×基準価額÷10,000」で求めらられる。

「口数指定」・・・自分がそのとき買いたい投資信託の数量を決めて、購入

兜:それでは、「口数指定」の注文方法について解説しよう。こちらの方が、株取引をしたことがある人間にとっては、「金額指定」より馴染みやすいだろう。株を買うのに必要なお金は「株価×株数」+「株取引手数料」だ。

「口数指定」はそれと似たような考え方だ。計算式はこうなる↓

▼口数指定で投資信託を買うときにかかるお金

「基準価額×口数÷10000」+「投資信託買付手数料」

この計算式に、具体的な例を当てはめて考えよう↓

▼基準価額8,000円、販売手数料1.05%の投資信託を1万口分、「口数指定」で購入したケース

「8000×10000÷10000」で投資金額は8000円だ。

そして、「投資金額の1.05%の販売手数料」を証券会社に支払わないといけない。「8000×1.05%」なので、販売手数料は84円。

よって、この場合、合計で必要な資金は8,084円となる。

祐作:なるほど。では、「金額指定」の場合はどうなりますか?

「金額指定」・・・自分がそのとき投資信託に投資したい金額を決めて、購入

兜:金額指定とは、その名の通り「1万円」や「10万円」と金額を指定して注文する方法だ。購入金額に販売手数料が含まれる場合と、販売手数料は別途取られる場合がある。ここでは、販売手数料は別途、取られたケースで考えてみよう。

基準価額8,000円、販売手数料1.05%の投資信託を1万円分、「金額指定」で購入したケース

基準価額は、通常、投資信託の10,000口あたりの値段を表す。

なので、今回のケースのように購入資金を1万円用意すれば、(10000÷8000)×10000で、12500口を買うことができる。

投資信託の購入に使った金額は1万円なわけだが、それに対して1.05%の手数料を払わないといけない。手数料は105円だ。

よって、この場合「10000円+105円」で、合計で必要な資金は10,150円となる。

というわけで、「金額指定」は自分がそのとき投資信託に投資したい金額を決めて、購入するやり方といえる。

それに対して、「口数指定」は自分がそのとき買いたい投資信託の口数を決めて、購入するやり方となる。

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