グレーゾーン金利廃止の影響がパチンコ・パチスロ業界にまで波及

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みなさん、昨年、衆議院でグレーゾーン金利の廃止が可決されたことを覚えてますでしょうか。衆議院の決定を受け、2009年末までに20%以上の金利は違法となります。

 ・参考サイト All About こうなるんだ!グレーゾーン金利の廃止後

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、グレーゾーン金利の廃止決定は株式市場に大きな影響を与えました。

グレーゾーン金利の廃止決定が株式市場に与えた影響

  • 2006年5月からアコム、武富士、プロミスなど消費者金融関連銘柄 (キャッシング関連銘柄) の株価が暴落。
  • 2006年後半、オリコやニコスなど信販関連銘柄の株価が急落 (信販会社はクレジットカードの決済手数料よりキャッシングで稼いでいる。金利の上限が下がるとキャッシングで稼げなくなる。)
  • 消費者金融会社を子会社に持っている「GMOインターネット」など、隠れ消費者金融関連銘柄の業績が悪化
  • 信販会社を子会社に持っている楽天など、隠れ信販関連銘柄の業績が悪化
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループの2007年3月期の業績が悪化。「約15%出資しているアコム」と「三菱UFJ銀行の子会社である三菱UFJニコス」が巨額の赤字決算だったことが響いた。
  • 三井住友フィナンシャルグループの2007年3月期の業績が悪化。約22%出資しているプロミスの業績悪化が響いた。
  • みずほフィナンシャルグループの2007年3月期の業績が悪化。オリエントコーポレーション(オリコ)に対する巨額の金融支援が響いた。

ざっとこんなところですが、昨日、「J-CAST ニュース」から興味深い記事が配信されました。まず、下記リンク先の記事をクリックしてみて下さい。

消費者金融「お客選別」のあおりで パチンコ業界厳しい!

「庶民の娯楽の殿堂」パチンコだが、遊戯人口がここ10年で1000万人以上も減少し、2007年に入っても客離れが止まらないようだ。その理由の一つが「消費者金融がカネを貸さなくなったため」なのだそうだ。風が吹けば桶屋が儲かる、みたいな理屈だが、あながちウソでもないようだ。

記事の概要をまとめると、

  1. グレーゾーン金利廃止決定
  2. 消費者金融が貸し倒れリスクの高い人への融資を絞る
  3. 消費者金融で金を借りてパチンコやスロットをしていた人が減少

ということのようです。なるほど、どうりで最近、大手パチンコメーカーやスロットメーカーの株価が冴えないはずですね。

なお、パチスロメーカーの業績悪化の最大の要因は、パチスロマシンの「4号機」をギャンブル性の低い「5号機」に入れ替えないといけない点にあります。お上からのお達しで、2007年10月までに全て入れ替えないといけません。

5号機が4号機に比べて人気がないのに加えて、顧客の懐が寂しいわけですから、今年はパチスロ業界にとって受難の年ですね。

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