NTTドコモの株価が強い、日興シティが投資判断を引き上げ

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11月5日、日経平均株価が-248円と大幅に下落したにも関わらず、NTTドコモの株価が堅調でした。以下、携帯電話事業者3社の今日の値動きです。

11月5日終値 前日比
KDDI 【東証1部:9433】 799,000円 -23,000円 (-2.80%)
NTTドコモ 【東証1部:9437】 175,000円 +7,000円 (+4.17%)
ソフトバンク 【東証1部:9984】 2,675円 -145円 (-5.14%)
日経平均株価 16,268円 -248円 (-1.50%)

市場全体が軟調でしたが、日興シティがドコモの投資判断を引き上げたので、同社の株価が上昇しました。以下、ラジオ日経のウェブサイトからの抜粋です。

5日日興シティがドコモを1H、ソフバンクを3Sに

 NTTドコモ <9437> が高い。日興シティグループ証券では2日付でドコモのターゲットプライスを従来の16万5000円に対して20万円に、投資評価を2Mから1Mに引き上げた。

 
同証券では10月29日付でドコモの投資評価を3Hから2Mに引き上げている。それに続いてのレーティング引上げとなる。移動体通信の新たな競争環境化でドコモはシェア上昇が見込まれるとしている。また、同証券ではドコモの親会社のNTT <9432> の投資評価を2Mから1Mに引き上げた。さらに、相対的にシェアを減らすことが推測されるソフトバンク <9984> については、投資評価を2Sから3Sに引き下げた。(S.K)

2007年11月05日(月曜日)09時56分

この日興シティの投資判断引き上げは妥当だと考えます。

ドコモは11月1日に冬の新機種である905iシリーズについて発表を行いました。この905iシリーズがすごい。905iは全機種がFOMAハイスピードとワンセグ、フルワイドVGAの3インチ以上の液晶、
300万画素以上のカメラ機能を備えています。ハードウェア的には、間違いなくドコモ・au・ソフトバンクの中でナンバー1です。

また、12月から導入される新料金体系バリューコースもわりと判りやすい内容ですし、消費者にメリットがある料金体系だといえます。そういった理由から、905iが発売されれば、ドコモは久しぶりに加入者を月間10万人単位で増やすのではないかと考えています。

逆に、ソフトバンクの投資判断引き下げは納得いきません。ソフトバンクは端末も料金体系も安く、価格競争力があります。ホワイトプランのわかりやすさと人気はあなどれません。2008年の前半は、ドコモとソフトバンクが契約純増数の首位争いを演じると考えます。

個人的にはKDDIの投資判断を下げますね。11月からauで新料金体系買い方セレクトが開始となりますが、これがソフトバンクのスーパーボーナス並かそれ以上に分かりにくい料金体系です。そして、ソフトバンクのように安くもありません。買い方セレクトのフルサポートコースの契約解除料を嫌うユーザーがかなりの数出てくると思われるので、KDDIへの投資は強気になれません。

私は2006年まではauが「料金、エリア、端末の魅力」の総合力でナンバー1の移動通信事業者だと思っていました。しかし、2007年になりソフトバンクモバイルがホワイトプランを提供し出してからは、auがナンバー1とはいえなくなりました。移動通信事業者間の競争は激化しています。

ソフトバンクの孫正義社長は、ブロードバンド通信業界に続いて、移動通信業界にも競争をもたらしたといえるでしょう。

▼参考記事

携帯電話の新料金プランはユーザーに何をもたらすのか・・・11月以降に出てくるauとドコモの新料金体系について内容を知らない人向けの解説記事です。

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