塩見 構造計算書の偽装を否定 株価は維持できるか?

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12月に入って株価が急騰していた塩見ホールディングスですが、子会社に株式会社塩見があります。
株式会社塩見は、国土交通省から「鉄筋量が少ない」と指摘された木村建設施工のホテルのうち、六件の構造設計を請け負っていました。株式会社塩見は17日に記者会見し、「不正行為は全くない」と表明しました。
以下、朝日新聞の記事の抜粋です。

木村建設物件の設計2社が偽装否定 塩見と中山構造研
木村建設が手がけ、姉歯秀次元建築士以外が構造設計をした建物の中に鉄筋の量が少ないホテルが14棟あり、国土交通省が調査を指示している問題で、このうち6棟を担当した広島市の設計会社「塩見」が17日に記者会見し、「不正行為は全くない」と表明した。この問題ではやはり6棟を請け負っている熊本市の中山構造研究所も朝日新聞の取材に偽造を全面的に否定している。
 14棟の構造計算を担当した設計業者は計4社。両社のほかに二つの業者が1棟ずつ構造計算している。
 塩見の難波清孝社長は同社が柱の代わりに耐震壁を使う手法を採用しているとし、「鉄筋量が少なくても安全性は保たれている」と強調した。

塩見のウェブサイトを見るに、塩見は一部報道で「内河氏が率いる総合研究所グループの一員」であるかのように報道されて大変だったようですね。今後、株価は維持できるでしょうか。

以下、塩見ウェブサイトより抜粋
平成17年12月16日
株主様並びに取引様各位
(株)塩 見
代表取締役 難波 清孝
構造計算書の偽造報道に関する報告
弊社は、構造設計及び耐震診断業務で年間約23億(平成16年度)の売上をしている国内大手企業です。多くの取引先があり、その中に現在、報道されております平成設計との取引もありましたが、当社が担当致しました物件については、建築基準法に則って構造計算書を作成しており、何ら違法行為はしておりません。
現在、建設会社やデべロッパー様より既存マンション等の構造検討業務の依頼を頂き、業界では信頼の高い会社として好評を頂いております・
尚、一部報道機関において弊社が総研グループの一員であるかの誤解を招く様な組織図が公表されておりましたが、その様な事は事実無根であり当該報道機関に厳重に抗議いたしました。
 株主様並びに取引先の皆様方に多大のご迷惑とご心配をお掛け致しましたがご安心くださいませ。

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