2018年4月21日に、SBI証券が「S株Now!」というテーマ投資サービスをリニューアルしました。新しいサービス名は「テーマキラー!」です。
「テーマキラー!」を使えば、個人投資家は「人工知能(AI)」、「電気自動車」といった旬のテーマを選ぶだけで、複数の企業に簡単に投資ができます。
「テーマキラー!」は、1株から取引できる単元未満株(S株)を活用したサービスです。
「テーマキラー!」では、投資のテーマごとに10銘柄がピックアップされています。テーマを選択してから、10万円か20万円か30万円の三つの中から投資資金を選んで投資を行います。
通常の株に投資する場合、10万円では10銘柄への分散投資を試みても、予算不足で買付できないケースがほとんとでしょう。しかし、「S株Now!」では単元未満株(S株)を活用するので10銘柄への分散投資が可能になっています。
▼「テーマキラー!」6つの特徴
(画像はSBI証券のウェブサイトからの抜粋)
なお、以前「S株Now!」というサービス名だったころには一括して売却する機能がありませんでしたが、「テーマキラー!」になってからは分散投資したS株たちを一括売却する機能が備わっています。 new!
以下、SBI証券の親会社のSBIホールディングスのウェブサイトからの抜粋です。
~~~
~「テーマキラー!」と改称し、デザイン・機能を刷新~
~さらにリニューアルキャンペーンで買付手数料を全額キャッシュバック~
2018年4月18日
株式会社SBI証券株式会社SBI証券(本社:東京都港区、代表取締役社長:髙村正人、以下「当社」)は、2017年9月30日(土)より、単元未満株(S株)による少額テーマ投資サービス「S株Now!」を開始することとなりましたのでお知らせいたします。
株式会社SBI証券(本社:東京都港区、代表取締役社長:髙村正人、以下「当社」)は、2018年4月21日(土)[予定]より、単元未満株(S株)による少額テーマ投資サービスをリニューアルし、サービス名称を「テーマキラー!」に変更するとともに、デザインの刷新、機能拡充(一括売却機能の追加及び注文時間の拡大)を行うことといたしましたので、お知らせいたします。
「テーマキラー!」は、「人工知能(AI)」、「新生活」、「仮想通貨」といった旬のテーマを選ぶだけで、複数の企業に簡単に投資ができる新感覚の株式投資サービスです。流行りのテーマから、息の長いロングランテーマまで幅広い30テーマを用意しており、テーマごとに、「みんかぶ社」による独自の分析に基づいて作成したポートフォリオ(有望企業10社への分散投資)を提案します。また、「テーマキラー!」では、売買単位に関わらず1株から取引できる単元未満株(S株)を活用しており、10銘柄への分散投資が10万円から手軽に始められます。
このたびのリニューアルでは、サービス名称の変更、デザインの刷新のみならず、テーマ投資で購入した株式をテーマごとに一括で売却することを可能とし、より利便性を高めております。また、注文時間を拡大し、24時間の注文を可能といたします。さらに、リニューアルキャンペーンとして、キャンペーン期間中の「テーマキラー!」の買付手数料を全額キャッシュバックいたします。
~~中略~~
■「テーマキラー!」のサービス概要
テーマ数 30テーマより選択可能 (人工知能(AI)、新生活、仮想通貨など旬なテーマが多数) 購入金額 10万円、20万円、30万円の3コース 投資方法 テーマ関連度の高い有望企業10社に分散投資 手数料 0.5%(税別) ※インターネットコース キャンペーン リニューアルキャンペーンで「テーマキラー!」の買付手数料を全額キャッシュバック(実質0円)
(2018年4月21日~4月27日・約定日ベース)
■「テーマキラー!」ロゴ
■「テーマキラー!」画面イメージ
~~以上、SBI証券の親会社のSBIホールディングスのウェブサイトからの抜粋~~
▼投資信託と「テーマキラー!」を比べると
従来はテーマ株投資といえば、組成する銘柄にテーマを設定している投資信託を購入するのがお手軽な手段でした。
例えば、ロボットに興味がある人なら「ジャパン・ロボティクス株式ファンド」を買う、ヘルスケアやバイオに興味がある人なら「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド」を買うといったパターンです。
ただし、こういったテーマにそった投資信託は年間の信託報酬が高めです。一般的に年率1%~3%程度の信託報酬がかかる投信が多くなっています。
SBI証券の「テーマキラー!」は単元未満株を買い集めるサービスなので、信託報酬はかかりません。
「テーマキラー!」を使った投資でかかる費用は売買手数料だけです。なお、売買手数料は約定代金×0.500%(税込0.540%) となっています。
長期的な保有が前提ならば、投信より「テーマキラー!」の方がコストが安いわけです。
ただし、投信では個別の企業から個人投資家宛に郵便物は届きませんが、「テーマキラー!」で単元未満株を買ってずっと保有していると、その上場企業から配当金などに関する郵便物が届くようになります。
▼個別株と「テーマキラー!」を比べると
投信を買う以外に、テーマ株投資を行おうとした場合、下記リンク先のような記事を見て、その中から個別銘柄を買う方法もあります。
ただ、個別銘柄は買値が安い株もあれば高い株もあり、ほしい株の中に高値の株が含まれていると途端に分散投資が難しくなります。
その点、SBI証券の「テーマキラー!」は単元未満株を活用して10銘柄を買付するので、分散投資は簡単にできます。分散投資が容易に可能な点は「テーマキラー!」の長所です。
ただし、「テーマキラー!」の売買手数料は約定代金×0.500%(税込0.540%) となっており、一般的には個別銘柄を買付するより手数料は高くなるケースが多いので、この点はデメリットでしょう。
テーマキラーには長所も短所もありますが、「投資信託以外を使わなくても、初心者がテーマ株投資ができる」というところが注目点といえるでしょう。
▼関連記事
SBI証券、アクティブプランの株式手数料を改定。約定10万円以下の手数料を無料化
SBI証券、投信積立に毎日積立や毎週積立コースなどを追加 【2017年10月中旬より】