2015年10月30日、GMOクリックホールディングスが大和証券グループ本社との業務提携を検討することで合意したと発表しました。
以下、業務提携に関する発表文へのリンクです。
2015年10月30日
報道関係者各位株式会社大和証券グループ本社
GMOインターネット株式会社
GMOクリックホールディングス株式会社株式会社大和証券グループ本社(以下、大和証券グループ本社)及び同社子会社の大和証券株式会社(以下、大和証券)とGMOクリックホールディングス株式会社(以下、GMOクリックHD)及び同社子会社のGMOクリック証券株式会社(以下、GMOクリック証券)は、4社の間で、業務提携を検討する旨の覚書を本日締結いたしました。
またあわせて、大和証券グループ本社は、GMOインターネット株式会社(以下、GMOインターネット)が保有するGMOクリックHDの株式の一部を取得いたし・・・
「GMOクリックホールディングスと傘下のGMOクリック証券が持つシステム開発力やマーケティング力と、大和証券の持つ経営基盤や証券ビジネスのノウハウを組み合わせ、先進的な金融サービスの提供に向けて協力体制を構築していくことを検討する」ということです。
具体的な業務提携の内容は今後協議し、2016年3月末をめどに提携契約の締結を目指しています。
また、GMOクリックホールディングスの親会社であるGMOインターネットは、GMOクリックホールディングスの発行済み株式の9.6%分を大和証券グループ本社に譲渡します。さらに、この9.6%を、今後20%をめどに大和証券グループ本社側の持ち分を増やすことも協議します。
▼解説 GMOインターネットとGMOクリックホールディングスとGMOクリック証券の関係
会社名
|
備考
|
|
親会社 | GMOインターネット株式会 | インターネット関連事業を行う東証1部上場企業で、GMOインターネットグループの持株会社でもある |
子会社 | GMOクリックホールディングス株式会社 |
GMOインターネットの子会社である。 GMOクリックホールディングスは、同社及び、金融関連事業を展開するグループ会社の合計6社で構成されている。 GMOクリックホールディングスはこれらグループ会社の持株会社である。 |
孫会社 | GMOクリック証券株式会社 | GMOクリックホールディングスの子会社であり、GMOインターネットの孫会社にあたる |
ちなみに、今年、GMOインターネットとあおぞら銀行が、共同でネット銀行を設立する検討に入ったと発表しています。
また、大和証券グループ本社は、すでに100%子会社の大和ネクスト銀行というネット銀行を参加に持っています。
なので、もし、GMOインターネットとあおぞら銀行の協業がうまくいって、新しいネット銀行が設立されたとすると、その新銀行とダイワネクスト銀行はライバル関係になりそうです。
こういった矛盾を、GMOインターネットはどのように解消していくつもりなのか、今後の同社の動向に注目です。
▼関連記事
GMOクリック証券、『株式フル板注文』サービス提供開始【無料】
GMOクリック証券、2014年4月以降も株と日経225先物取引の手数料を据え置き【増税分をGMO側で負担】
GMOクリック証券、即時入金サービスにイオン銀行など3社を追加