SBI傘下の私設取引所にクレディ・スイスらが出資

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

SBI証券楽天証券オリックス証券クリック証券のユーザーはジャパンネクストPTSという私設取引所で株の夜間取引を行うことができます。

ジャパンネクストPTSを運営しているのは、SBIホールディングス傘下のSBIジャパンネクスト証券です。

7月24日、SBIホールディングスがSBIジャパンネクスト証券に、クレディ・スイス証券など外資系証券3社が出資し、年内にもPTS取引に参加すると発表しました。

ジャパンネクストが実施する約30億円の第三者割当増資の一部を3社が引き受けます。クレディ・スイス証券のほか、リーマン・ブラザーズ証券、メリルリンチ日本証券の関連会社がいずれも約2億3000万円を出資します。

以下、SBIホールディングスのウェブサイトからの抜粋です。

~~~~~~~~~~~~~~~

SBIジャパンネクスト証券株式会社による第三者割当増資の実施に関するお知らせ

2008年7月24日
SBIホールディングス株式会社
SBIジャパンネクスト証券株式会社

 SBIジャパンネクスト証券株式会社(本社:東京都港区、代表者:福士 光徳、以下「SBIジャパンネクスト」)は、このたび第三者割当増資を行い、すべての払込が完了しましたので、下記のとおりお知らせいたします。なお、今回の増資では、新たに外資系3社が資本参加しております。

1. 募集株式発行の概要

(1) 募集株式の数 普通株式30,001株
(2) 払込金額 1株につき100,000円
(3) 払込金額の総額 3,000,100,000円
(4) 資本金計上額 1,500,050,000円
(5) 割当て先及び割当て株数

SBIホールディングス株式会社         普通株式 10,001株
ザ・ゴールドマン・サックス・グループ・インク  普通株式 10,001株
株式会社SBI証券   普通株式 3,000株
クレディ・スイス証券株式会社     普通株式 2,333株
メリルリンチ日本ファイナンス株式会社    普通株式 2,333株
リーマン・ブラザーズ証券株式会社     普通株式 2,333株

2. 本件実施の背景
 
SBIジャパンネクストが運営する私設取引システム「ジャパンネクストPTS」は、昨年8月に開業して以来順調に運営を行ってきており、現在では証券会社5社が取引参加する国内最大規模の夜間市場となっております。

その特徴は、世界最大の取引所であるNYSE Euronextなどで実際に使用されている高性能な取引所システムを使用していることであり、PTSの運営にとって最も重要なシステムの信頼性と安定性は、この10ヶ月間の夜間市場の運営実績が示すところであると考えております。

そこで、SBIジャパンネクストでは、高性能取引システムを最大限に生かして投資家により一層利便性の高いPTS市場を提供すべく、取引時間を昼間に拡大することを計画しており、現在準備を進めております。

 
このたびの第三者割当増資は、ジャパンネクストPTSにおける今後の取引時間の拡大に向けた、財務基盤の強化とシステムの増強のための投資等の資金ニーズに対応するものであります。

 
なお、募集株式の一部を引き受け、新たにSBIジャパンネクストの株主となりましたクレディ・スイス証券株式会社及びメリルリンチ日本ファイナンス株式会社及びリーマン・ブラザーズ証券株式会社は、同社ないしは同社グループ内の証券会社が顧客のコスト軽減とサービス向上のため、ジャパンネクストPTSに取引参加することを前提として資本参加するものであります。

3. SBIジャパンネクストの増資前及び増資後の状況


























  (増資前) (増資後)
資本金 1,050,000,000円 2,550,050,000円
資本準備金 950,000,000円 2,450,050,000円
発行済株式数 40,000株 70,001株
持株比率


























SBIホールディングス株式会社 37.5%
ザ・ゴールドマン・サックス・グループ・インク 37.5%
株式会社SBI証券 10.0%
楽天証券株式会社 5.0%
オリックス証券株式会社 5.0%
クリック証券株式会社 5.0%







































SBIホールディングス株式会社 35.7%
ザ・ゴールドマン・サックス・グループ・インク 35.7%
株式会社SBI証券 10.0%
クレディ・スイス証券株式会社 3.3%
メリルリンチ日本ファイナンス株式会社 3.3%
リーマン・ブラザーズ証券株式会社 3.3%
楽天証券株式会社 2.9%
オリックス証券株式会社 2.9%
クリック証券株式会社 2.9%

以上

~~~以上、SBIホールディングスのウェブサイトからの抜粋~~~

個人的に興味深いのが、クレディ・スイス証券がSBIジャパンネクスト証券に出資すると発表したことです。

クレディ・スイス証券はauカブコム証券(旧カブドットコム証券)の私設取引所「auカブコム証券(旧カブドットコム証券)PTS」にも参加しています。しかし、auカブコム証券(旧カブドットコム証券)PTSよりジャパンネクストPTSの方が売買代金が大きいのをみて、ジャパンネクストPTSにも参加することを決めたものと思われます。

ちなみに、ゴールドマンサックスは昔、auカブコム証券(旧カブドットコム証券)PTSに参加すると発表していましたが、今はauカブコム証券(旧カブドットコム証券)PTSで取引を行っていません。私設取引所の参加はジャパンネクストPTSに専念するものと推測されます。

関連記事

ジャパンネクストPTS、auカブコム証券(旧カブドットコム証券)PTS、マネックスナイターの比較

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする