SBIがイートレード証券を完全子会社化

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1月15日、SBIホールディングス 【東証1部:8473】がグループのSBIイー・トレード証券 【JASDAQ:8701】を株式交換により完全子会社化すると発表しました。

SBIホールディングスはイー・トレード証券の発行済み株式総数の52.26%を保有する筆頭株主です。今回の完全子会社化では、イー・トレード証券の株式1株に対し、SBIホールディングスの株式3.55株を割り当てる予定となっています。2008年6月25日に開催予定のイー・トレード証券の定時株主総会で、株主の承認が得られれば、イー・トレード証券の株式は2008年7月28日付で上場廃止になる見込みです。

本日のSBIホールディングス株の終値は1株あたり24,830円です。また、本日のイー・トレード証券の終値は1株あたり96,100円となっています。

株式交換ではイー・トレード証券の株式1株に対し、SBIホールディングスの株式3.55株を割り当てます。よって、明日以降、イートレード証券の株価が、24830×3.55の88146円に鞘よせする可能性が出てきました。

SBIホールディングスは完全子会社化を行う理由を下記のように説明しています。以下、発表文から要旨をまとめています。

SBIホールディングスは、資産運用(アセットマネジメント)、住宅不動産関連事業、証券・投資銀行業務など主要事業を拡大してきたほか、昨年秋には住友信託銀行と共同でネット銀行業務にも参入。総合的な金融サービスをグループで展開する体制が整いつつある。

こうした環境のもとでグループ内の子会社との相乗(シナジー)効果を発揮するには、ネット証券を完全子会社にし、意思決定の迅速化や経営資源の最適化をはかることが必要と判断した。

SBIイー・トレード証券が2004年11月に新規公開(IPO)上場した際は、独自の資金調達手段の確保や金融機関としての信用力向上が主な目的だったが、その後は社債や公募増資での資金調達や銀行によるシンジケートローン(協調融資)などで資本増強が進み、IPO時に比べると上場メリットが薄れたことも背景にある。

SBIホールディングスは2007年11月の時点で、「2008年7月1日からイートレード証券の社名を、SBI証券に変更する」と発表していました。

イートレードというブランドをなくす理由ですが、2007年にSBI証券との合併によりイートレード証券に対面取引部門を組み込んだことで、E TRADEというブランドが業態に合わなくなったことが一つ。

また、2007年11月13日付けのSBIマネーワールドにおける北尾吉孝社長の日記によると、「米国イー・トレード社がサブプライム・ローンがらみの債権を保有していたため破たんのリスクが浮上した」こともイートレードというブランドを捨てる要因として挙げられています。

私は2002年に株取引を始めたのですが、最初の年に作った証券総合口座がマネックスとイートレード証券だったので、イートレードというブランドが消えることには一抹の寂しさも覚えました。

▼参考リンク 本件に関するSBIホールディングスのプレスリリース

SBIホールディングス株式会社による株式交換を通じた
SBIイー・トレード証券株式会社の完全子会社化に関する基本合意について

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