ネット証券7社の新規口座開設状況(2006年11月分)の順位表を作成しました。主要ネット証券7社の全てで口座開設純増数が鈍化しています。では、ご覧下さい↓
▼ネット証券10社 新規口座開設状況
順位
|
証券会社名 |
証券口座純増数 |
累計口座数 |
1 | SBIイー・トレード証券 | 12,831 | 1,339,148 |
2 | 楽天証券 | 7,929 | 638,554 |
3 | 松井証券 | 7,054 | 638,439 |
4 | auカブコム証券 | 5,775 | 537,821 |
5 | マネックス証券 | 5,433 | 713,901 |
6 | ジョインベスト証券 | 4,124 | 70,659 |
7 | オリックス証券 | 1,976 | 138,980 |
▲2006.12.10 クローズアップ株式作成
前月に引き続き口座開設純増数1位はイートレード証券になっています。10月の増加数が15,313だったので、11月の口座開設純増数は前月の数値から16%ほどダウンしたことになります。11月26日にHYPER E*TRADE Ver2.0をリリースしたわけですが、この効果があらわれるのは12月からでしょう。
前月に引き続き2位の楽天証券ですが、10月にマーケットスピードの新バージョンをリリースしたので、口座開設純増数はまずまずです。それでも前月に比べると10%ほどダウンしていますが。
前月に引き続き3位の松井証券ですが、口座開設数は前月より20%ほどダウンしています。11月16日に「一般信用取引(無期限信用取引)の手数料有料化」と「現物取引の日計り片道手数料無料を廃止」すると発表したせいでしょう。
4位のauカブコム証券ですが、前月5位からランクアップです。しかし、口座開設数は前月より27%ほどダウンしています。夜間取引がまだ盛り上がりに欠けるからでしょう。機関投資家の本格的な夜間取引への参入が期待されます。
5位のマネックス証券ですが、前月4位からランクダウンです。口座開設数は前月より35%ほどダウンと最も激しい減少となりました。逆指値・ツイン指値や夜間取引(マネックスナイター)など多彩なサービスがあり、日経225miniの取引などでも人気がありましたが、他証券会社の手数料値下げに負けてしまったようです。
前月に引き続いて6位のジョインベスト証券ですが、口座開設数は前月より20%ほどダウンしています。
前月に引き続いて7位のオリックス証券ですが、10月2日から株式取引手数料を最大70%値下げ、同時に約定金500万円以上の信用取引手数料を無料化したので、口座開設はあまり落ちてはいません。それでも10%ほど落ちてはいますが。
ネット証券全体を見ての感想ですが、10月に口座開設数や売買高の落ち込みがいったん底を打ったかと思われました。しかし、11月は今期最悪の数値でした。
ネット証券全体の業績が回復するには、やはり東証1部全体で一日平均20億株の出来高がほしいところです。または、東証マザーズ、大証ヘラクレス、ジャスダックの新興3市場の株価指数が急激に上がるといった景気のいい話が出てこないと、なかなか個人投資家は株式市場に戻ってこないと思われます。