信用買いとは (株式用語解説 信用取引用語)

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信用買い [読み:しんようがい]
祐作:先輩、信用買いってなんですか?
兜:ふむ、信用買いとは、信用取引で株式を購入することだな。証券会社から金を借りて株式を買うという取引方法だ。
祐作:それなにかいいことあるんですか?
兜:自分の手持ち資金以上の買い付けができるようになるぞ。証券会社に委託保証金として預けている現金(株券で代用することも可)を担保にして、株式の買付代金を融資してもらうのさ。委託保証金率が30%であれば、手持ち資金の約3倍の金額まで株式が買える。つまり、30万円の保証金で100万円までの取引が可能だ。
祐作:はあ、この前習ったレバレッジ効果というやつですね。何倍もの利益が狙える半面、何倍もの損失をこうむる危険性があるんでしたね。
兜:そういうことだな。委託保証金だけど、信用取引では株券や債券などを委託保証金として代用することもできる。これを「代用有価証券」と言う。ただし、代用有価証券には「掛け目」という保証金換算率が定められており、それによって保証金としての評価が決まるんだ。一般的に株券は前日終値の80%、利付き国債は同90%、上場企業の社債は同80%で評価される。
祐作:つまり、株券を担保に借金をして「信用買い」をすることもできるということですね。
兜:確かにできるけど、あまりおすすめしない。担保にした株券がいきなり上場廃止にでもなったらえらい目にあうぞ。
祐作:はあ、なるほど。他に信用買いの注意点ってありますか?
兜:信用買いにかかるコストだけど、売買委託手数料と金利(信用取引金利)が必要なことは知っておいてくれ。あと、信用買いのことを「空買い」と呼ぶこともあるから覚えておくといいさ。

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