乖離率(カイ離率)とは (株式用語解説)

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乖離率 [読み:かいりりつ]

祐作:先輩、乖離率(カイリリツ)とはなんですか?

兜:ふむ、乖離率とは「株価移動平均線と現在の株価がどれだけかけ離れているのかを数値化したもの」だ。テクニカル指標の一つだな。

祐作:テクニカル分析に使うものなんですね。

兜:そう。移動平均線と株価は、お互いに引力で吸い寄せられるように重なる傾向がある。じゃあ、「移動平均線と株価が大きく乖離している状態(乖離率が大きい状態)は、売買のタイミングとしてはグッドじゃないか」というのが乖離率を使ったテクニカル投資だ。

祐作:乖離率はどんなテクニカル指標ですか?

兜:乖離率の基本的な見方としては、日々の株価が移動平均線に対して大きく上方にカイ離(プラスカイ離)したら天井ゾーン、反対に大きく下方にカイ離(マイナスカイ離)したら底値ゾーンと判断できる。移動平均線をその銘柄の傾向線(トレンド)とみなし、そこから上下いずれかに大きくカイ離した時を相場の転機と読むわけだな。

祐作:なるほど。では、乖離率の数値はどうやって計算するんですか?

兜:前日終値と指定期間(通常、5日・25日・13週・26週のいずれか)の移動平均線の平均値が、離れている度合いで表すんだ。計算式は下記のようになっている↓

(前日終値-指定期間の移動平均値)
———————————-×100=移動平均乖離率
指定期間の移動平均値

まあ、こんなのいちいち自分で計算することはないんで、OCNの株価チャートでも使って、移動平均乖離率の項目を見ればいいのさ。

祐作:移動平均乖離率の相場への応用の仕方を教えてもらえますか?

兜:ふむ、銘柄ごとの株価習性もあって一概にいえないが、一般的に下記のように言われているぞ。

25日移動平均線の場合
移動平均乖離率はプラスのときは「8%以上になると相場が目先調整局面を迎える」「10%以上になると天井になる」という相場の経験則がある。
逆に、移動平均乖離率がマイナスのときは「8%以下になると相場が目先反発に転じる」「10%以下になると底である。」という相場の経験則がある。

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