第三者割当増資とは (株式用語解説)

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第三者割当増資 [読み:だいさんしゃわりあてぞうし] [英語名:Allocation of new shares to a third party]

祐作:先輩、第三者割当増資ってなんですか?

兜:ふむ、第三者割当増資というと、株主であるか否かを問わず、特定の第三者に「新株引受権」を付与して新株を引き受けさせる増資のことだな。

祐作:もう少し詳しく教えてもらえますか?

兜:企業が一般株主以外の特定者に新株引受権を与え、新株式を発行する増資形態だ。発行会社の縁故者に割り当てることから「縁故者割り当て」とも呼ばれている。多くの場合、業務提携の相手先や取引先との関係安定化を図ったり、経営状態が悪くて株価が低いため通常の増資ができない時などに利用されるぞ。あと、以下のような特徴があるから覚えておいて。

1)原則として時価発行となる。

2)割当価格が商法上の特に有利な発行価額に該当する場合、株主総会特別決議が必要となる。

3)割当を受けなかった既存株主の持株比率が低下する。

4)長期保有を前提とすれば、安定株主対策となる。

5)実施のタイミングによっては、いわゆる公開前規制に該当する。

6)資金調達に有効であるが、割当先の資金負担が生じる。

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