auカブコム証券
が2月18日から貸株サービスを開始すると発表しました。貸株サービスとは、ユーザーがauカブコム証券に預けている株式をauカブコム証券に貸出し、auカブコム証券が貸株料をユーザーに支払うサービスです。
auカブコム証券で貸株サービスを利用すると、ユーザーは銘柄に関わらず年率0.50%のお金をもらうことができます。ただ、この0.50%という数字は、2008年2月14日現在のもで、料率は1ヶ月毎に更新される点に注意が必要です。
▼貸株サービス利用時の配当について
auカブコム証券の貸株サービスを利用すると、発行会社から直接配当金は受け取れませんが、配当金相当額から源泉徴収税額を差し引いた金額をユーザーは受け取ることができます。
▼貸株サービス利用時の株主優待について
株主優待がほしいユーザーは「自動株主優待取得サービス」を利用するのが便利です。株主優待がある銘柄はユーザーの設定申込により、貸株サービスを権利付最終日に自動解除し権利を取得し、権利取得後自動申込し貸株サービスを継続することができます。
以下、auカブコム証券のウェブサイトからの抜粋です。
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2008年2月14日
「スーパー証券口座」の展開を開始。貸株サービス(年率0.50%)の開始。
~ 「現金は銀行に、株券はスーパー証券口座に」という新しい資産運用スタイルを提案。 ~
auカブコム証券株式会社は、2008年2月18日(月)から、三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社化を機にauカブコム証券だからこその「現金は銀行に、株券はスーパー証券口座に」という新しい資産運用スタイルを提案する「スーパー証券口座」の展開を開始します。
また、同日よりこのスーパー証券口座にて、お預かり株券を活用して貸株料を受け取ることができる「貸株サービス」の提供を開始します。さらに、このスーパー証券口座の誕生を記念し、「スーパー証券口座誕生キャンペーン」を実施します。このスーパー証券口座は、銀行との連携サービス等により今後さらに発展させて参ります。
~~~中略~~~
◆「貸株サービス」の開始(2008年2月18日(月)開始予定)
貸株サービスとは、お客さまがauカブコム証券に預けている株式、ETF、REITをauカブコム証券に貸出し、auカブコム証券が借り受けた株式、ETF、REIT分の貸株料をお支払いするサービスです。
「特定口座でも一般口座でもご利用可能」「信用・先物・FX等の口座開設済みでもご利用可能」「法人口座でもご利用可能」「自動通知サービスで貸株料の受取を自動通知」「対象銘柄数は約3,900銘柄」と、他社の同種のサービスと比べても非常に利便性の高い貸株サービスです。
・ お申込は簡単
お客さまページの電子契約画面から、いつでもお申込いただけます。
・ 貸株料(貸株金利)を毎月受け取れます。
売却予定がない株式や信用取引などの担保に利用していない株式を効率的に活用できます。
・ 特定口座でも一般口座でもOK。法人口座もOK
特定口座でも一般口座でも、どちらでもご利用いただけます。法人口座のお客さまもご利用いただけます。
・ 信用取引や先物オプション取引やFX等の口座を開設していてもOK。
信用取引や先物オプション取引やFX等の口座を開設しているお客さまもご利用いただけます。
・ 自動株主優待取得サービス
株主優待がある銘柄はお客さまの設定申込により、貸株サービスを権利付最終日に自動解除し権利を取得し、権利取得後自動申込し貸株サービスを継続します。
・ 自動通知サービス
貸株料の受取を、自動通知サービスにてメールでお知らせします。
◆貸株サービス概要
お申込 | WEBにて、当社との間で株式等貸借取引契約をご締結いただき、銘柄毎に貸株サービスのお申込をしていただきます。 |
対象株式 | 当社が指定する株式(約3,900銘柄) |
対象口座 | 特定口座・一般口座とも可。法人口座も可。信用取引・先物オプション取引・外国為替保証金取引(FX)・カバードワラントの口座開設やお取引をいただいている口座も可。 |
お申込いただける株式 | 当社でお預かりしている現物株のうち、事故照合中、売却注文中でなく、代用差入れされていない受渡済みの単位株式(貸株不可対象以外) |
貸株期間 | 貸株申込から申込日を含めて4営業日目~貸株解除から解除日を含め3営業日目 |
1日あたりの 貸株料算出方法 | 時価評価額×算出日の年率÷365 ※時価評価額は当日の終値ベース(気配優先) |
貸株料 | 銘柄に関わらず一律0.50%(年率。2008年2月14日現在。料率は1ヶ月毎に更新) |
貸株料受取日 | 毎月第三月曜日(休日の場合は翌営業日) |
自動株主優待取得 | 銘柄毎にお客さまの操作でご設定いただけます |
自動通知サービス | ご登録メールアドレスに貸株料の受取を自動的にお知らせします。 |
※単元未満の株式(端株/プチ株)は、貸株サービスの対象外となります。
※貸株サービスにお申込いただいた株式は、
・ 信用保証金/先物オプション証拠金/FX保証金への振替はできません。
・ 特定口座と一般口座間の振替はできません。
・ 発行会社から直接配当金は受け取れませんが、配当金相当額から源泉徴収税額を差し引いた金額を当社からお客さまの証券口座に入金します。
・ 分別管理や投資者保護基金の保護対象外となります。
※貸株サービスにお申込いただいた株数全てに応じられない場合もあります。
※貸株サービスのご利用にはご契約が必要です。契約条件・契約方法についての詳細は当社ホームページにてご確認ください。
~~~以上、auカブコム証券のウェブサイトからの抜粋~~~
貸株サービスは長期投資家にとっては便利なサービスです。配当に加え貸株料をインカムゲイン(利子)として受け取ることができるからです。
しかし、貸株サービスにはデメリットもあります。貸株サービスでauカブコム証券(旧カブドットコム証券)に預けた株は分別管理や投資者保護基金の対象外になるのです。
■分別管理とは・・・
証券会社が自社の資産と顧客の資産を区別して管理すること
■投資者保護基金とは・・・証券会社の経営が破綻したときに、顧客に対する支払いに支障が出たときにそれを保証するための基金。
貸株サービスを利用しなければ分別管理が行われるので、auカブコム証券が万一破たんしても、auカブコム証券(旧カブドットコム証券)の口座にある株は自分の手元に戻ってきます。
それに対して貸株サービスを利用しているときにauカブコム証券が破たんしたとなると、株が自分の手元に戻ってくるかどうか判りません。
よって、貸株サービスを利用する場合、その証券会社に破たんのリスクがないか常日頃から財務状況をチェックすることが重要となってきます。
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