東証、新規上場のジェイコム株の取引停止を発表

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

12月9日、東京証券取引所がジェイコム株の取引を終日停止すると発表しました。
以下、共同通信の記事からの抜粋です。

ジェイコム株の取引停止 みずほの大量注文ミス ’05/12/9
東京証券取引所は九日、みずほ証券による大規模な注文ミスがあったジェイコム株の取引を終日停止すると発表した。みずほ証券は注文ミスによって、大量の「空売り」をした形になっており、決済のためにジェイコム株をさらに買い戻す必要がある。こうした買い戻しの動きが、市場に混乱をもたらす恐れがあるとして売買停止することにしたもようだ。
 空売りは、投資家が株の下落を予想した時に、実際に株式を持っていない状態で株を売却する取引。買い手に対し、一定の期間内に株券を渡す決済が必要となる。みずほ証券は六十一万株の大量の売り注文を出した後、買い戻し注文を出したが、依然として決済用の株券を調達しきれていない。
 また東証の天野富夫常務は九日未明の記者会見で、今回の問題について、みずほ証券による注文取り消しの方法に問題があった可能性を指摘。天野常務は「東証が売買停止とする対応があったかもしれない」と述べたものの、「東証に手続き上の瑕疵(かし)はないと思う」と語った。みずほ証券に対しては「(買い戻しは)小手先でないきちっとした決済を履行させる」と述べた。
 みずほ証券は八日午前、ジェイコム株を「一円で六十一万株」売る注文を出した後、誤りに気付き、一円での売り注文を取り消そうとした。しかし、ジェイコム株は、この時点で初値である六十七万二千円プラスマイナス十万円の値幅制限内でしか取引できないため、みずほの出した取り消し注文は無効とされたという。
 東証は、値幅制限下限の五十七万二千円で取り消し注文を出していれば実際に取り消されていたはずだと説明している。

そもそもなぜ新規上場の株式に対して61万株の空売り注文ができるのか?
そこを報道してもらいたいのですが、今のところ解説がある記事は見られません。
貸借銘柄でもないのに、巨大な数の空売りができるのなら、証券会社というものはずいぶん有利な立場ですね。
■当サイト関連記事
2005年12月08日 みずほ証券によるジェイコム株誤発注に関する記事
2005年12月08日 ジェイコム株の誤発注をしたのは「みずほ証券」と判明 みずほの株価への影響はあるか
2005年12月08日 ジェイコムの岡本社長 株式誤発注問題に関してコメントを発表
2005年12月08日 新規上場のジェイコム株で誤発注か?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする