トヨタ株買い占め虚偽報告? テラメントの山口滋社長のインタビューがZAKZAKに掲載

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最近、「トヨタ買収」の虚偽報告で世間を騒がしているテラメントという会社があります。1月25日夜、神奈川県川崎市に本社を置くテラメント株式会社は、トヨタ自動車など日本を代表する大手企業6社の株式をいずれも51%・計20兆円強分を取得したとする大量保有報告書を金融庁に提出しました。荒唐無稽な数字であり、実際には取得していない株式に関する虚偽報告です。

そのテラメントの山口滋代表取締役へのインタビュー記事が、今日、ZAKZAK(夕刊フジのネット版)に掲載されました↓

話半分以下・・・株買い占め虚偽男を直撃、仰天発言次々・・・ZAKZAK

 トヨタ、NTTなど日本を代表する大企業6社の発行済み株式の51%を一挙に取得したという大量保有報告書を公開した川崎市の男性(48)が、金融庁から「虚偽」だと訂正命令を受けながら、今も「訂正しません」と突っ張っている。「本当なら20兆円以上を動かしたはずの男」を直撃すると、その口から飛び出した大半は根拠レス…。最終的に、自分の報告書を当局が公開したことが「自分が株を買った証拠と思う」と、本末転倒な話をし始め・・・

山口氏に買収に使った20兆円の原資について尋ねたところ、回答は「2つの可能性があって一つはオイルマネー。もう一つはライブドア関連」とのことです。相当ぶっとんだ人です。

山口氏は単に頭の中が迷走状態にあるのかもしれません。または、最初から全部計算づくで世間を騒がせるのが目的の愉快犯なのか・・・。

しかし、テラメントが提出した大量保有報告書ですが、誰が見てもウソがまるわかりな数字で本当によかったと思います。これが個人投資家でも株を大量保有できる可能性のある時価総額が小さな企業で行われた場合、現実味が出てきますからその銘柄の株価が上がったかもしれません。仮に、取引時間中に発表された場合、個人投資家がむらがる祭りになった可能性もあります。

(テラメントは大量保有報告書を取引時間終了後に提出したため、金融庁が「虚偽」と断定。翌営業日の市場に大きな影響は出ませんでした。)

また、山口氏が愉快犯ではなく知能犯だった場合、知り合いと連携すれば、下記のような手法を使って、株価釣り上げで利益を得ることができたかもしれません。

  1. 知り合いに、時価総額の小さいA社の株を購入させる
  2. 山口氏がA社の株を大量購入したとの大量保有報告書を提出
  3. A社の株価が上昇
  4. 知り合いがA社の株を売却
  5. 知り合いと山口氏で利益を山分け

まあ、こんな手法を使っても大量保有報告書に名前を載せる時点で、リスクが無茶苦茶あるわけですが・・・。

さて、今回のテラメントの虚偽大量報告事件で、大量保有開示制度ための電子開示システム「EDINET(エディネット)」に欠陥があることが判りました。EDINETを提供している金融庁は、不正を防止するための対策に頭を悩ませていることでしょう。

▼関連リンク

テラメント代表の肉声を聴きたい方は、下記リンク先の日本テレビのウェブサイトを見て下さい。

大企業6社を買収”報告者を直撃(動画)

おそらく、近日中にリンク先の記事が削除されるので、興味のある方はお早めにどうぞ。

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