ネット証券7社の新規口座開設状況(2007年10月分)の順位表を作成しました。
▼ネット証券7社 新規口座開設状況
順位 | 証券会社名 |
証券口座純増数 |
証券累計口座数 | FX口座純増数 (2007/10) |
FX累計口座数 |
1 | SBIイー・トレード証券 | 77,230 [うち対面取引口座62,511] |
1,575,987 [うち対面取引口座62,511] |
非公開 | |
2 | 楽天証券 | 8,394 | 736,577 | 非公開 | |
3↑ | ジョインベスト証券 | 7,334 | 190,601 | 930 | 8,332 |
4↓ | マネックス証券 |
5,822 |
802,488 |
1,605 |
61,947 |
5 | 松井証券 | 4,368 | 703,529 | 830 | 44,001 |
6 | auカブコム証券 | 3,680 | 601,578 | 1,218 | 11,684 |
7 | オリックス証券 | 1,011 | 161,084 | 358 | 30,418 |
合計 | 107,839 [うち対面取引口座62,511] |
4,771,844 [うち対面取引口座62,511] |
比較表のデータは、各証券会社の開示情報から取得。比較表の作成者は当サイト管理人。
7社合計での口座増加数は9月の39,400から107,839に増えています。急増している原因ですが、イートレード証券がSBI証券と合併し、SBI証券の対面取引口座62,511を吸収したからです。
つまり、実質は107,839-62,511=45328ということになります。
1位はSBIイー・トレード証券になっています。前月に引き続いての首位です。9月の増加数は13,791でした。10月の純増数はSBI証券の対面口座を除くと実質14719となっています。
2位は楽天証券です。前月と同じ順位です。9月の口座純増数は6.661でしたから、10月の数字は立派です。楽天証券を使っているジェイコム男BNFさんがテレビ東京「ガイアの夜明け」に出演したことも口座増加の一因といえるでしょう。
3位はジョインベスト証券です。前月4位からランクアップです。9月21日から「現金5000円プレゼントキャンペーン」を開始した効果が出ています。2007年9月21日~2008年3月31日の間に口座を開設し、2008年4月30日までに5万円以上入金すると、現金5,000円がもらえるキャンペーンになっています。
なお、9月の口座純増数は4,334でした。
4位はマネックス証券です。前3位からランクダウンです。「口座開設で現金3000円プレゼントキャンペーン」の対象者を、イーバンク銀行の口座を持つ人にしぼったわりには健闘しています。なお、9月の口座純増数は5,818でした。
5位は松井証券です。前月と同じ順位です。9月の口座純増数は4,130でした。
6位はauカブコム証券です。前月と同じ順位です。9月の純増数は3,581でした。手数料は高めですがサービスは充実しているので悪くない証券会社だと思うのですが、先月に引き続きかなり不調です。
手数料が高いのことが人気が落ちてる一因ではあると思いますが、その理論だと、手数料がauカブコム証券(旧カブドットコム証券)より高いマネックスの人気ももっと落ちているはず。auカブコム証券(旧カブドットコム証券)よりもマネックスの方がキャンペーンなど広告宣伝がうまいのかもしれません。
7位はオリックス証券です。前月と同じ順位です。9月の純増数は1,085でした。日経225先物や日経225miniについては価格競争力がありますが、それだけではなかなか個人投資家を取り込めない模様。現物株取引やFXの方でてこ入れが必要でしょう。
ネット証券口座開設数を見ての感想
10月は日経平均株価が16,785円から16,737円と横ばいで推移しましたが、東証マザーズ指数は732から944と急騰しました。新興市場は全体的に堅調に推移し、中でもネット関連銘柄は「ネットバブル」と呼んでいいほどの値上がりをみせました。
しかし、口座開設純増数は全体で10%強しか増えませんでした。ただ、売買代金はざっと見て20~30%増えています。
私は、新興3市場が盛り上がれば、個人投資家の口座開設数も伸びると思っていたのですが、予想ほど増えませんでした。ネット証券が「株取引」という商品だけで、新規顧客を集めることは難しい時代になりました。
ネット証券が新規顧客を集めるには、FXや日経225先物取引など、株取引以外の商品にも力をいれる必要があるでしょう。
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