ソニー、欧州で廉価版PS3投入、PS2ソフトは非互換

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10月6日、ソニー・コンピュータエンタテインメント欧州法人が家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の廉価版を10日に発売、希望小売価格を従来モデルより33%引き下げると発表しました。以下、ソニー・コンピュータエンタテイメントのウェブサイトからの抜粋です。

2007年10月6日
ソニー・コンピュータエンタテイメント・ヨーロッパ(SCEE)

「プレイステーション 3」新モデル欧州発売決定
HDD 40GB標準搭載 希望小売価格399ユーロ

~強力なソフトウェアラインアップとともに、年末商戦期に向けて積極展開~

ソニー・コンピュータエンタテイメント・ヨーロッパ(SCEE)は、40GBのハードディスクドライブ(HDD)を標準搭載した「プレイステーション 3」(PS3)の新モデルを希望小売価格399ユーロにて10月10日より欧州市場で発売いたします。

年末商戦期に向けて、累計65タイトルにも及ぶPS3用ソフトウェアの強力なラインアップとともに、幅広いユーザーの皆様に大変お買い求めやすくなったPS3を新たに導入することで、ゲームをはじめとする様々なインタラクティブエンタテインメントをHD環境で手軽にお楽しみいただくことが可能となります。

PS3の新モデルには、Cell Broadband Engineの圧倒的な演算性能により実現される、次世代ゲームやブルーレイディスク(BD)映画などのエンタテインメントを楽しむための基本機能を集約しました。従来通り、本体システムソフトウェアのアップデートにより、継続的に機能を拡張していくことも可能です。

従来モデルとは異なり、PS3既存ユーザーの利用状況や欧州での市場動向をふまえ、新モデルからメモリーカードスロットなどの一部機能を取り外しました。また、PS3用ソフトウェアのさらなる開発強化とラインアップの充実に伴い、新モデルは「プレイステーション 2」専用ソフトウェアとの互換性を有しません。

新モデルの導入に伴い、HDD 60GB標準搭載のPS3にワイヤレスコントローラ(SIXAXIS)2個、自社制作のゲームソフトウェア 2タイトルを同梱したStarter Packを10月10日から499ユーロに変更いたします。このStarter Packは在庫限りの商品となりますが、引き続き60GBモデルをユーザーの皆様へご提供してまいります。

「欧州地域での新規ユーザー層のニーズにもとづき、最先端のゲームやエンタテインメントをお楽しみいただけるPS3をお求めやすい戦略価格でご提供いたします。新モデルは、次世代エンタテインメントに関心の高いユーザーの皆様がHD環境で今までにない新しいコンテンツをより手軽に楽しめるエンタテインメントシステムです。」(SCEE President兼CEO、デビッド・リーブス)

以上

新モデルは従来の60Gバイトモデル同様、Blu-ray Discプレーヤーやワイヤレスコントローラ、Wi-FiおよびHDMI接続機能は備えています。

しかし、マルチメモリカード用のポートをなくしたほか、PS2のゲームタイトルとの互換性がなくなります。

ソニー・コンピュータエンタテインメントの久夛良木健前CEOが目指した、PS3のユニバーサル・メディア・プレーヤ※としての売り方は失敗しました。

(※CD、DVD、ブルーレイディスク、SACDなど多種のメディアが再生できる機械)

私は、久夛良木氏がCEOを退任してから、ソニーはPS3をゲーム機路線で売っていくと考えていました。しかし、廉価版ではP2のゲームタイトルがプレイできなくなるということで、いまいちソニーの戦略がよくわかりません。

まあ、PS3も結局、本体の値段とソフトしだいですかね。日本で廉価版PS3が3万円台で投入されることに期待したいと思います。

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