カシミヤセーター誇大表示の小杉産業、業績予想を下方修正

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東証2部上場企業で衣料品・繊維製品の製造および販売を行っている 小杉産業(株) 【東証2部:8146】という会社があります。

同社は7月31日に、公正取引委員会から景品表示法違反で排除命令を受けました。50%や100%と表示した中国製セーターなどのカシミヤ混用率が、実際には最大でも20%台だったからです。

公取委の報告書によると、小杉産業は製造を委託している中国内の業者に、表示通りの混用率にするよう指示したが、納入品の品質を確認していなかったとのことです。

公正取引委員会:報道発表資料・景品表示法(違反事件関係)

そんな小杉産業ですが、本日、2008年1月通期連結予想を発表しました。下記のように大幅な下方修正となっています。

売上高292億円(前予想335億円)、経常利益27.7億円赤字(前予想2.6億円黒字)、当期純利益48.5億円赤字(前予想2億円黒字)。

小杉産業 業績予想の修正に関するお知らせより

小杉産業には、決算書に継続企業の前提に疑義の注記が付いていますが、この疑義が消える日はなかなか遠いと思われます。

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