キャピタルゲインとは (株式用語解説)

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キャピタルゲイン [読み:きゃぴたるげいん]

祐作:先輩、キャピタルゲインってなんですか?

兜:ふむ、キャピタルゲインとは、株式などの売買による利益のことだな。株式を100万円で買って105万円で売れば、差額の5万円が「キャピタルゲイン」というわけだ。株を空売りして値下がりしたところで買い戻した時に得た利益もキャピタルゲインになるよ。

祐作:キャピタルゲイン以外になにがあるんですか?

兜:預金や国債などの債券の利息、株式の配当などは「インカムゲイン」と言う。これは、投資した元本に対して年何%というような形で支払われるものだ。

祐作:どうして区別するんですか?

兜:キャピタルゲインの方は、売ったときに利益が出るのに対して、インカムゲインの方は、債券・預金などを保有していることで、利益が得られる。利益の性質が違うので、区別している訳だね。

祐作:キャピタルゲインとインカムゲインで税金は違うんですか?

兜:インカムゲイン(配当課税)の場合、10%が源泉徴収(2008年4月から20%となる予定)される。確定申告をすることによって税金の控除や還付が受けられる場合もあるぞ。収入が少ない場合は確定申告した方が得するケースがあるってことだな。

祐作:キャピタルゲインの場合はどうですか?

兜:キャピタルゲインの場合、一般口座と特定口座によって納め方が違うんだ。以下の3パターンがある。

▼一般口座の場合

  • 自分で明細書(何をいついくらで買って、いついくらで売って、手数料がいくらかかってなど)を作成し、確定申告をする。
  • 扶養家族の人は、あまり儲けすぎると、扶養家族の控除からはずれる。
  • 年間の利益が20万円以下なら確定申告が不要(ただし、サラリーマンで給与所得が2000万円以上の人は利益が20万以下かどうかに関わらず確定申告が必要)
  • ▼特定口座(源泉徴収なし)

  • 証券会社が、年間の損益を計算して「年間取引報告書」を送ってくれる。それをもとに確定申告をする。一般口座の場合より労力は減る。
  • 扶養家族の人は、あまり儲けすぎると、扶養家族の控除からはずれる。
  • 年間の利益が20万円以下なら確定申告が不要(ただし、サラリーマンで給与所得が2000万円以上の人は利益が20万以下かどうかに関わらず確定申告が必要)
  • ▼特定口座(源泉徴収あり)

  • 売却益が出るつど、源泉徴収(利益が出た場合、勝手に10%ひかれる)される。
  • 源泉徴収があるので確定申告をしなくてもよい。だから楽ちん。
  • 利益が出た時だけ税金がとられるので税金を多く払ってしまうことがあるが、もし損失がでると、払いすぎた分の税金が返ってくる。
  • 複数の証券会社に口座を持っていると、税金の払いすぎになる場合がある。この場合は確定申告をすると、払いすぎた分は戻ってくる。
  • 扶養家族の人は、配偶者控除などの適用からはずれない。すなわち扶養家族のままでいられる。
  • 「譲渡損失の3年間の繰越」は確定申告をすれば可能。
  • 20万円以下の利益でも税金はとられる。
  • 祐作:一般口座も特定口座も一長一短ですね。

    兜:そうだな。だから、自分の株取引に適した口座を選ぶことが重要だ。ちなみに、サラリーマンで会社に株で儲けてることがばれないようにしたい人は、特定口座(源泉徴収あり)ありにした方がいいよ。

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