コーポレートガバナンスとは (株式用語解説)

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コーポレートガバナンス [読み:こーぽれーとがばなんす]

祐作:先輩、コーポレートガバナンスってなんですか?

兜:ふむ、コーポレートガバナンスとは、企業統治(きぎょうとうち)と翻訳され、企業の内部牽制の仕組みや不正行為を防止する機能のことだな。

祐作:どうやって不正行為を防止するんでしょうか?

兜:以下の三つのような方法があるな。

 (1)経営者の独走・暴走をチェックし阻止すること
 (2)組織ぐるみの違法行為をチェックし阻止すること
 (3)企業理念を実現するために、全役員・従業員の業務活動を方向づけること

祐作:なんでコーポレートガバナンスという概念に注目が集まってるんですかね?

兜:90年代半ば以降企業の不祥事が多発したことから、企業運営の監督・鑑査の必要性が認識されるようになり、注目を集めるようになったんだ。法律上では企業は株主のものであり、統治の主体は株主であることから、コーポレートガバナンスの本来的な目的は企業価値の維持増大といえる。
しかし、日本では会社は経営者あるいは従業員のものという意識が強く、企業運営の主体は内部昇格による経営陣が主体で、モラルハザード、経営責任の曖昧さが表面化したという経緯から「会社は誰のものか」「会社は誰のためにどのように運営されるべきか」「会社の運営をどのように監督・監視するべきか」ということがコーポレートガバナンス議論の主たるテーマとなっているよ。

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