ジェイコム20億男BNF氏の逆張りスイングトレード術 (下げ相場向け)

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早速ですが、ジェイコム20億男ことBNF氏の逆張りスイングトレード術について解説します。

(参考文献:『月刊CIRCUS2006年4月号』、『月刊ネットマネー2006年 07月号』、『セオリー vol.1 マネーの王道 』)

▼下げ相場に対応するためのBNF氏の逆張りスイングトレード術

(1) 楽天証券マーケットスピード25日移動平均線乖離率というテクニカル指標を見る。

(2) 25日移動平均線乖離率を見て、マイナスに大きく乖離している銘柄を買う。

以下、25日移動平均線乖離率を使った買いのタイミングの目安です。

薬品株・・・約5~10%
電機株・・・約10~15%
食品株・・・約7~10%
化学株・・・約7~10%
証券・・・約5~10%
ハイテク・・・約10~15%

※大型株の場合の目安。新興市場で流動性の高い銘柄は、これ以上に乖離が大きくなることもしばしばある。

(3) そして、買った銘柄が乖離率0%に戻っていく過程で売る。

以上がBNF氏の逆張りスイングトレード術です。移動平均線乖離率を使った投資法です。考え方はシンプルです。しかし、難易度はとても高いと思います。

なぜならば「相場の状況」や「銘柄」によって適用できる乖離率が異なってくるからです。

上に挙げた銘柄は、東証1部の大型株であり概ねマイナス乖離率10%で狙えばいいということになっていますが、これは市場環境が良好だった2006年4月までの話しでしょう。

相場の時代によって、乖離率で狙うべきタイミングが異なってくるということですね。
(2000年からのITバブル崩壊相場では、兼松、日商岩井、住友重機工業、井関農機などが25日移動平均との乖離率が60%から70%に達したこともあったそうです。)

▼2001年ごろの乖離率の見方について知りたい方は、下記のリンク先をご覧下さい。BNF氏の「2ちゃんねる」への書き込みがまとめられています。

2ch投資・株式板関連B・N・F氏のレス、まとめ@Wiki 「デイ・スイング超短期売買技法研究会」の”B・N・F”氏のレス

また、東証1部の大型株と新興市場の銘柄では、狙うべき乖離率のタイミングが異なります。一例を挙げると、BNF氏が2006年2月にアセットマネジャーズの株を買ったとき、その乖離率は37%に達していました。

結局、当然といえば当然ですが、全ての銘柄に適用できる乖離率の尺度はありません。では、その尺度をどうやって決めるかというと、マーケットスピードでひたすら多くの銘柄を観察するというところに行きつくわけです。これがBNF氏の強みでしょう。

最後に、『マネーの王道』からBNF氏の言葉を抜粋しておきます。

当時は(2001年頃は乖離率が高くなると)、リバウンド狙いだけですごく取れたんです。ある会社が下方修正をして、100万円の株価が50万円まで落ちたところで買えば、かなりのリバウンドがあった。

いまはデイトレイダーが増えたので、そこまで下げない。70万円くらいで中途半端な買いが入るから、ほとんどリバウンドもないまま、再びダラダラ下げ始めたりする。参加者が少ない時代は動きが素直だったんですね。

相場は常に移り変わっているということですね。

多数のBNF氏のインタビュー記事を読んできましたが、おぼろげながらBNF氏の投資方がわかってきました。上げ相場に対応するための順張りスイングトレード術と、下げ相場に対応するための逆張りスイングトレード術。これらを使い分けてきたことが、BNF氏の強さの秘訣のようです。

▼参考文献

「NET M@NEY (ネットマネー) 2006年 07月号」については株のカリスマBNF氏が「ネットマネー7月号」の取材に応えていますという記事をご覧下さい。

「マネーの王道」については、ジェイコム株20億男BNF氏が講談社「マネーの王道」誌の取材に応えていますという記事をご覧下さい。

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