ケインズの美人投票とは (株式用語解説)

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美人投票 [読み:びじんとうひょう] [英語名:Beauty contest]

祐作:先輩、美人投票ってなんですか?

兜:ふむ、美人投票とは、20世紀最大の経済学者といえるジョン・メイナード・ケインズの株式投資理論のことだな。

祐作:どんな理論でしょうか?

兜:ケインズは「雇用と利子および貨幣の一般理論」という著書で「株式投資は、投票者が100枚の写真の中から最も美しいと思う6人の女性を選び、その選択が投票者全体の平均的な好みに最も近かった者に商品が与えられるという美人投票に見たてることができよう」と述べている。
 また、同著で「この場合、各投票者は自分が最も美しいと思う美女を選ぶのではなく、他の投票者の好みに最も合うと思う美女を選択しなければならず、しかも投票者の全てが問題を同じ観点からみている」とも述べている。

祐作:結局、なにが言いたかったんですかね?

兜:株式投資では、自分の好みや考え方もさることながら、他人の考えをどう読むのかも大切になってくるということだな。投票者(=市場参加者)の多くの人が、容貌が美しいであろうと判断する写真(銘柄)を選ぶことが有効な投資方法であるということだよ。

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