10月15日、「平成電電システム」と「平成電電設備」が平成電電の事業に出資していた一般投資家への配当金支払いを停止していたことが判明しました。
以下、毎日新聞からです。
破たんした通信ベンチャー「平成電電」(東京都渋谷区)=民事再生法の適用申請中=を巡り、同社の事業に出資していた一般投資家への配当金支払いが停止されたことが分かった。元本の返還も、契約期間(5~6年)終了時に出資金が残っていた場合に限られており、約1万9000人の出資者が犠牲になる可能性が出てきた。会社側によると出資金総額は約490億円。出資金募集は破たん直前まで行われており、投資家からは「知っていながら募集したのではないか」と不信の声が高まっている。
平成電電破たん:出資金総額は490億円、返還困難より
「平成電電システム」と「平成電電設備」という会社は、配当年10%をうたう「平成電電匿名組合」というファンドを作って投資家から金を集めていました。平成電電本体は「平成電電システム」と「平成電電設備」から通信設備のリースを受けていました。
平成電電は「平成電電システム」ならびに「平成電電設備」とは資本関係がないと言っています。
しかし、仮に資本関係がなくても、通信設備のリースを受けていたのだから、これら3社は密接な関係にあったはずです。平成電電本体が破綻する前の時点で、なぜファンドの募集をやめなかったのか疑問が残ります。
さて、そんな平成電電ですが、ドリームテクノロジーズの筆頭株主でした。
ドリテクは、10月14日に「社長の破綻危機脱出表明」という久々に株価にプラスの材料を出しました。これで、私は10月17日に取引が成立するかと考えました。
しかし、今回の平成電電に関するニュースは株価にマイナスな材料ですね。10連続ストップ安も懸念されます。