auカブコム証券がトラックを改造した移動店舗を使って、証券口座の開設や投資情報を提供するサービスを9月末に開始すると発表しました。以下、auカブコム証券のウェブサイトからの抜粋です。
2008年8月25日
業界初!最新技術を駆使した移動営業所により証券窓口サービスを全国展開
~ 株券電子化を踏まえ、三菱東京UFJ銀行等各金融商品仲介業者拠点とのサービス連携 ~auカブコム証券株式会社は、最新機器を搭載する等フルカスタマイズした車両による移動営業所を用いて、証券事務機能や投資情報提供サービスといった証券窓口サービスの提供を、2008年9月末予定で展開いたします。
2009年1月を目処に施行される株券電子化を踏まえ、国内794の支店を誇る株式会社三菱東京UFJ銀行をはじめ、三菱UFJニコス株式会社、株式会社泉州銀行等各金融商品仲介業者との提携により、全国規模で展開される各社の営業拠点を最大限に活用した、業界初となる、移動営業所によるお客さま向け証券窓口サービスとして営業展開をして参ります。
最新技術を駆使した車両による移動型の営業所を採用する事で、全国展開する各金融商品仲介業者の拠点とも連携が図りやすくなり、ネット証券サービスだけでは到達する事が難しかった新たなお客さまへの積極的な営業展開や、既存の当社お客さまに対してのより高い品質でダイレクトなサービスをご提供する事が可能となります。
■投資情報サービス、証券事務機能、セミナー開催などの証券窓口サービス機能をフル装備
当社は、外部機関に認証されたマネジメントシステム規格として、品質管理(QMS)「ISO9001」、ITサービス管理(ITSMS)「ISO20000」、情報セキュリティ管理(ISMS)「ISO27001」の3つの国際標準規格を全業務にて取得しています。この経営基盤を元に、移動営業所では以下の窓口業務を提供します。
車両による移動営業所にてご提供する予定の窓口業務
各種資料請求
スーパー証券口座の即時口座開設
信用口座、先物・OP口座、FX口座等の開設
株券の入庫並びに有価証券(株券・投資信託)の振替依頼の受付
お客さま口座での入出金の依頼
株価ボードや情報ディスプレイによるリアルタイムでの投資情報の提供
外部に設置された大型ディスプレイによるセミナー形式での情報提供
当社がお取り扱いする関連書籍、オリジナルグッズ等のご提供
当社登録営業員による投資相談
当社ウェブサイトを利用したお取引のサポート 等最新技術を駆使した車両による移動営業所は、プライベート・バンキングを内装の基本コンセプトとしました。気兼ねなくご相談いただけるように、そして、ゆったりとくつろぎながらお話していただけるように、ホテルや百貨店の外商サロンを感じさせる、暖かみのある高品位な内装デザインを採用しています。
■最新のIT基盤を採用し、高いセキュリティとリアルタイム情報提供を実現
大切なお客さまの情報をデータセンター側で一元管理するために、最新のOSによる仮想化基盤を採用。移動営業所では、ハードディスクドライブを搭載しない端末を利用し、可能な限りお客さま情報を移動営業所内端末に保持しない設計としました。これにより、当社がデータセンターにて提供する大規模オンライントレーディングシステムと同様の高いセキュリティ環境を実現します。 また、どうしても移動営業所内で一端お預かりしなければならない書類は、本店からの解錠指示が無い限りは開ける事が出来ない仕組みにより、二重にロックされた耐火金庫を用いて厳重に管理します。 万が一、車両が盗難された場合でも、車両追跡システムにより即座に位置を把握するため、警察や警備会社への迅速な通報が可能です。また、車内に設置された監視カメラにより、通常の窓口業務と同様に、万全のエビデンスを確保しています。 移動営業所車内にはTV会議システムも搭載しています。営業員は、本店の内部管理責任者への照会業務が発生した場合、本店側とリアルタイムでやりとりされる映像と音声を利用して業務を行う事が出来ます。このため、お客さまを長時間お待たせする事もありません。
通信設備では、最新の高速な移動体通信デバイスを採用し、物理的なネットワーク接続が難しいエリアでも、広帯域での通信を可能としました。移動営業所内では、路面店さながらに株価ティッカー(文字が流れる電光掲示板スタイルの株価表示機器)や株式市況情報がリアルタイムで表示されます。そして、屋外でのセミナー開催も視野に入れた大型液晶ディスプレイを、車両側面の開閉式収納庫に2台装備しており、一目でそれとわかる外装デザインと相まって、強烈なアイキャッチを実現します。
■環境負荷への配慮
環境負荷への影響を最低限に抑えるため、可能な限りエネルギー効率が高いものを採用しています。ベースとなる車両は、三菱ふそうトラック・バス株式会社が販売する、低排出ガス車認定制度適合車両です。この車両は、新長期排出ガス規制に適合し、八都県市・京阪神7府県市(LEV-7)指定の低公害車です。 車内で利用する照明には最新式のLED照明を採用しました。同程度の明るさの白熱灯に対して、消費電力を約17%にまで削減しています。車内で利用するパソコン等のIT機器は、低消費電力モデルを積極的に採用し、エネルギー消費の削減に力を入れています。 移動中に排出したCO2への対応として、移動営業所の実際の移動距離に応じてカーボンオフセットを行うなど、より積極的な対策も実施する予定です。■本格的なBCPチャネルとして、銀行機能も追加した新金融チャネルとして全国展開を予定
今後、地方主要都市での常備を視野に、積極的に移動営業所を全国展開していく予定です。当社の銀行代理業を通じて開設いただいた三菱東京UFJ銀行auカブコム証券(旧カブドットコム証券)支店の銀行口座に対応した、ATM/CD機を搭載した専用車両による銀行サービスのご提供、そして、移動営業所ならではの機動性を最大限に活用した、福岡データセンターと連携するBCP(事業継続計画)の運用など、新たな金融サービスの展開と体制の整備を進めて参ります。 お客さまに対してダイレクトな営業チャネルを持つ事を可能とする移動営業所は、ネット証券事業を軸に、三菱東京UFJ銀行等全国に拠点を持つ金融商品仲介業者とのサービス基盤を持つ当社だからこそ、最大限の相乗効果が発揮出来るものと考えています。移動営業所の営業活動状況は、運用開始後、当社のウェブサイトにて開示して参ります。
移動店舗で使うコンピューターはハードディスクを積んでいない端末(いわゆるシンクライアント端末)ということです。また、移動店舗にはテレビ会議システムが搭載されるとのことです。
このあたりに、昔システムエンジニアだったカブコムの齋藤正勝社長のこだわりを感じますね。