ネット証券7社の新規口座開設状況(2007年8月分)の順位表を作成しました。
▼ネット証券7社 新規口座開設状況
順位 | 証券会社名 |
証券口座純増数 |
証券累計口座数 | FX口座純増数 (2007/8) |
FX累計口座数 |
1 | SBIイー・トレード証券 | 17,736 | 1,484,966 | 非公開 | |
2↑ | 楽天証券 | 8.100 | 721,522 | 非公開 | |
3↓ | マネックス証券 | 7.500 | 790,848 | 2,548 | 58,825 |
4↑ | auカブコム証券 | 5,893 | 594,317 | 2,017 | 9,262 |
5↑ | 松井証券 | 5,144 | 695,031 | 1,442 | 42,470 |
6↓ | ジョインベスト証券 | 4,466 | 178,933 | 909 | 6,861 |
7 | オリックス証券 | 1,318 | 158,988 | 563 | 29,596 |
合計 | 50,157 | 4,624,605 |
比較表のデータは、各証券会社の開示情報から取得。比較表の作成者は当サイト管理人。
7社合計での口座増加数は7月の58,910から50,157に減っています。15%程の減少です。8月はサブプライムローンショックもあり、日経平均株価が17,248円から16,569円に下落しましたから、口座開設数が減るのも致し方ないでしょう。
1位はSBIイー・トレード証券になっています。前月に引き続いての首位です。7月の増加数が16,466だったので、8月の口座開設純増数17,736は好調といえます。相場環境が悪い中でも非常に強い。
「FX、日経225先物、外国株、外国ETF」など取り扱っている金融商品の多さと、手数料の割には逆指値など注文機能が充実している点が強みです。また8月から夜間取引ができるようになったことも口座開設数を押し上げた要因といえるでしょう。
2位は楽天証券です。前月3位からワンランクアップしました。7月の口座純増数は8.914でした。相場環境を考慮すると8月の8.100という数字は十分立派です。
3位はマネックス証券です。前月の2位からランクダウンです。6月15日から「口座開設で現金3000円がもらえるキャンペーン」をやっていますが、その効果がやや落ち着いているようです。キャンペーンの資料請求の締切は9月15日までとなっています。9月はキャンペーンの締切効果に期待といったところでしょう。なお、7月の口座純増数は9.320でした。
4位はauカブコム証券です。前月5位からランプアップです。7月の純増数は7,643でしたので、8月は不調だったといえます。ただ、株券を担保にできるFXは人気のようです。
5位は松井証券です。前月6位からランプアップです。7月の口座純増数は5,644でした。
6位はジョインベスト証券です。前月4位からランクダウンです。4月から6月末まで新規口座開設をして5万円入金すると5000円がもらえるキャンペーンを実施してましたが、7月からそのキャンペーンがなくなったので口座開設数が急激に減りました。8月はさらに口座開設数が減っています。
なお、6月の口座純増数は16,306で、7月は8,080でした。7月以降の口座開設数が今のジョインベスト証券の実力といえるでしょう。ジョインベスト証券は日経225先物取引を取り扱っていないのが弱点です。
7位はオリックス証券です。前月と同じ順位です。7月の純増数は2,843でしたので、8月は不調だったといえます。
ネット証券口座開設数を見ての感想
8月は日経平均株価が17,248円から16,569円に下落し、東証マザーズ指数も864から729に下落しました。市場全体が不調だったわけですが、その中で唯一、口座開設純増数を伸ばしたイートレード証券の強さが際立ちます。また、同社の月間売買代金は7月より伸びています。
楽天証券、マネックス、ジョインベスト証券ですが、口座開設純増数は減少しましたが、1日あたり売買代金は7月より伸びています。
auカブコム証券、松井証券は口座開設純増数も売買代金も減っています。
なお、今回、試験的にFX(外国為替証拠金取引)の口座開設数を盛り込んでみました。残念ながらイートレードと楽天証券は月次でのFX口座開設純増数の発表を行っていません。