松下電器、不良バッテリー回収費用は100~200億円

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先日、当サイトで「松下電器の株価が急落、年初来最安値更新 電池回収問題で」という記事を配信しました。

8月14日、携帯電話製造世界一のノキア社が、同社製の携帯電話に搭載されている松下電池工業製のリチウムイオン充電池が充電中に過熱する不具合を起こす可能性があるとして全世界で4600万個を対象に無償回収を実施すると発表した件です。

本日、松下電器が不良電池回収にかかる費用について発表を行いました。以下、松下電器のIRリリースからの抜粋です。

2007 年8 月24 日
各 位
会 社 名 松下電器産業株式会社

代表者名 取締役社長 大坪 文雄
(コード番号6752 東証・大証・名証第一部)
問合せ先 財務・IR グループ
グループマネージャー 河井 英明
(TEL.06-6908-1121)

松下電池製ノキアブランドのリチウムイオン電池パック「BL-5C」の自主交換にかかる費用に関するお知らせ

当社の連結子会社である松下電池工業株式会社によって2005 年12 月から2006 年11 月に製造されたノキアブランドのリチウムイオン電池パック「BL-5C」約4,600 万個が、充電中にショートによって過熱・膨張し、電池パックが電話機本体から外れる可能性があることが判明したため、当該電池パックを自主交換する旨が同社により2007 年8 月14 日に発表されました。

当社では、「リチウム電池市場対策本部」を設置する等、速やかに当該電池パックの交換支援体制を整え、信頼回復に取り組んでおります。

なお、電池パックの自主交換を実施するための当社費用負担総額は、現時点で約100 億~200 億円程度であると予想しております。この費用については、2007 年度中間期に計上する予定です。また、これによる業績予想の修正はありません。

以上

電池パックの交換を実施するための費用負担総額は、現時点で約100億~200億円程度の予想ということです。

昨年、ソニーがパソコン用電池で960万個の不具合を出した際には、回収費用として約510億円を引き当てましたが、それに比べると松下電器の回収費用はかなり小さくなっています。

パソコンのバッテリーより携帯電話のバッテリーの方が単価が低いので、回収費用に大きな差が表れました。

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